INTRODUCTION |
Naomi: こんにちは、ナオミです。 |
Jessi: Jessi here. “Japanese Bears Only Attack Because They're Hungry” このレッスンでは何を勉強しますか? |
Naomi: 強調 "emphasis"を表す 「こそ」の使い方です。 |
Jessi: 今回のダイアログは、レッスン3からの続きですね。 |
Naomi: そうです。お父さんとお母さんと娘さんの会話です。テレビでニュース番組を見ながら話しているようですね。 |
Jessi: クマの話をしてましたよね。 |
Naomi: そうですね。今回は、どうしてクマが人を襲うんだろう……という話をしています。このダイアログには、環境問題のニュースでよく聞く単語が使われていますよ。 |
Jessi: In this lesson, you'll will learn the usage of the particle こそ . This lesson's story is a continuation from the last lesson. A young girl and her parents are talking while watching the news on T.V. In this dialogue, you'll learn some environment-related vocab words often heard on the news. |
Naomi: では、聞いてみましょう。 |
DIALOGUE |
娘: 人を襲ったら殺されちゃうのに、どうして、クマは人を襲っちゃったんだろう。 |
妻: クマがそんなことわかるはずないでしょ。襲われた人こそ、かわいそうよ。 |
夫: クマは山に食料がないから、人の住むところに、食べ物を探しに来るんだろうね。人を恐れていればこそ、襲うらしいよ。 |
アナウンサー: 各地でクマの被害が続いています。何が原因なのか、森大学の熊谷教授にインタビューをしてみました。 |
熊谷: クマが住宅地に出没するのは、クマのえさが山にほとんどないからなんですよ。 |
温暖化や酸性雨のせいで、木が枯れているのも原因の一つと言えますね。 |
アナウンサー: つまり人間こそが全ての原因を作った……。 |
熊谷: そう。森が再生しないと、本当の意味での問題は解決しないでしょうね。 |
妻: クマも食料不足で大変なのね……。でも、怖いわ。あの公園、サダコの小学校から目と鼻の先でしょ? |
娘: 私は大丈夫。クマ用スプレーも持っているの。ほら。 |
夫: それでこそ、おれの子だ。 |
English Host: Now let’s hear it with the English translation. |
娘: 人を襲ったら殺されちゃうのに、どうして、クマは人を襲っちゃったんだろう。 |
Jessi: Even though bears get killed if they attack people, I wonder why that bear attacked that person? |
妻: クマがそんなことわかるはずないでしょ。襲われた人こそ、かわいそうよ。 |
Jessi: How would a bear understand that? It's the person who was attacked who's to be pitied. |
夫: クマは山に食料がないから、人の住むところに、食べ物を探しに来るんだろうね。 |
Jessi: Bears come and look for food where people live because there's no food in the mountains, I suppose. |
夫: 人を恐れていればこそ、襲うらしいよ。 |
Jessi: It's because they're scared of humans that they attack them, apparently. |
アナウンサー: 各地でクマの被害が続いています。 |
Jessi: In various places, bears continue to cause damage. |
アナウンサー: 何が原因なのか、森大学の熊谷教授にインタビューをしてみました。 |
Jessi: : In order to attempt to discover the cause of this, we interviewed Professor Kumagai from Forest University. |
熊谷: クマが住宅地に出没するのは、クマのえさが山にほとんどないからなんですよ。 |
Jessi: The reason that bears appear in residential districts is because there is hardly any food for them in the mountains. |
熊谷: 温暖化や酸性雨のせいで、木が枯れているのも原因の一つと言えますね。 |
Jessi: We can also point to the withering of trees caused by global warming and acid rain as one cause of this. |
アナウンサー: つまり人間こそが全ての原因を作った…。 |
Jessi: So basically, human beings themselves are the originators of all of these causes... |
熊谷: そう。森が再生しないと、本当の意味での問題は解決しないでしょうね。 |
Jessi: That's right. If the forests don't come back to life, then the true problem will probably not be solved. |
妻: クマも食料不足で大変なのね…。 |
Jessi: So bears are suffering from food shortages too… |
妻: でも、怖いわ。 |
Jessi: But it's frightening. |
妻: あの公園、サダコの小学校から目と鼻の先でしょ。 |
Jessi: That park is just a stone's throw away from Sadako's elementary school. |
娘: 私は大丈夫。熊用スプレーも持っているの。ほら。 |
Jessi: I'll be fine. I have anti-bear spray. Look. |
夫: それでこそ俺の子だ。 |
Jessi: That's my girl! |
POST CONVERSATION BANTER |
Naomi: クマに襲われるというのは、もちろん恐ろしいことなんですけど、その原因を作ったのも人間なんだと思うと、いろいろなことを考えさせられるニュースですよね。 |
Jessi: そうですね。温暖化 “global warming” や酸性雨 “acid rain” が原因だったんですね。 |
Naomi: ね〜。まあ、この他にもいろいろな原因があるみたいです。例えば、人間が木を切って森をなくしてしまったこととか、あとは、クマにとって自分でえさを探すより、人間の捨てるゴミを食べたほうが簡単だし、おいしいですよね(笑) そういう原因もあって、クマが住宅地に食料を探しに来るんだそうですね。 |
Jessi: ああ、なるほど〜。でも、野生のクマは危ないですから、山の近くに住んでいる人は心配ですね。 |
Naomi: そうですよね。テディベアとはわけが違いますからね(笑) うん。そういえば、ダイアログの中で、娘さんが「クマ用のスプレーを持っている」なんて言っていましたね。 |
Jessi: 勇気がありますね。すごいですね。 |
Naomi: 本当に、使う機会がないといいですね。ジェシーさんはクマには会ったことは……ないですよね? |
Jessi: ありがたいことに、ないですね!ナオミ先生は? |
Naomi: 私もないですね。動物園で見たことがあるくらいかな。あ、でも、アメリカにいたときに、クマの毛皮のカーペット?を見たことがあります(笑) |
Jessi: ああ!それってもしかして、クマの体の形をしたカーペットですか? |
Naomi: そうそうそう。あの、手を広げてて、頭もついてるやつです。 |
Jessi: すごいですね、それはすごい。びっくりですね(笑) |
Naomi: びっくり。 |
Jessi &Naomi: カルチャーショック! |
Naomi: リスナーの皆さんの中では、クマと会ってしまった人はいますか?あれば、ぜひ体験談聞きたいです。 |
Jessi: はい。ぜひ、コメントお願いします。 |
VOCAB LIST |
Jessi: Let's take a look at the vocabulary for this lesson. |
The first word we shall see is |
Naomi: 不足 |
Jessi: insufficiency, shortage; suffix |
Naomi: 不足 [slowly - broken down by syllable]、不足 [natural native speed] |
Jessi: The next word is... |
Naomi: 酸性雨 |
Jessi: acid rain |
Naomi: 酸性雨 [slowly - broken down by syllable]、酸性雨 [natural native speed] |
Jessi: The next word is... |
Naomi: 被害 |
Jessi: damage |
Naomi: 被害 [slowly - broken down by syllable]、被害 [natural native speed] |
Jessi: The next word is... |
Naomi: 再生 |
Jessi: playback, resuscitate, refresh |
Naomi: 再生 [slowly - broken down by syllable]、再生 [natural native speed] |
Jessi: The last word is... |
Naomi: 温暖化 |
Jessi: global warming |
Naomi: 温暖化 [slowly - broken down by syllable]、温暖化 [natural native speed] |
VOCAB AND PHRASE USAGE |
Naomi: では、単語や表現を詳しく見ていきましょう。 |
Jessi: 最初の単語は? |
Naomi: 不足(ふそく) |
Jessi: shortage, insufficiency |
Naomi: 不足は名詞で「不足する」は動詞ですね。 |
Jessi: Right. 不足する is a verb that means "to run short of" or "to become insufficient". |
Naomi: これはsuffix にもなります。でも、suffixのときは「ふ」が「ぶ」になって「ぶそく」になります。例えば、水不足(みずぶそく)。 |
Jessi: water shortage |
Naomi: 「食料」は ”food” なので、食糧不足(しょくりょうぶそく)。 |
Jessi: food shortage |
Naomi: じゃ、問題です。電力は? |
Jessi: electric power |
Naomi: ですね。じゃ、電力が足りないことを何と言いますか? |
Jessi: 電力不足(でんりょくぶそく) “electric power shortage”? |
Naomi: そうです。もう一つ問題を出しましょう。努力はeffortです。じゃ「努力が足りてない」ということは? |
Jessi: 努力不足 lack of effort? |
Naomi: そうです。どれもよく使いますので、覚えてしまってください。 |
Jessi: 次は何ですか? |
Naomi: 目と鼻の先 |
Jessi: 目と鼻の先? |
Naomi: はい。「先」というのは「前」という意味ですから「目と鼻の前」という意味です(笑) |
Jessi: うーん、目と鼻の前? "in front of one's eyes and nose?" 意味がちょっとわかりません(笑) |
Naomi: そうですよね。自分の目と鼻の前はとても近いですよね。ですから、「目と鼻の先」というのは、「とても近いところ」という意味なんです。 |
Jessi: なるほど~。So this idiom 目と鼻の先 is used to express a very short distance. |
Naomi: これ、英語だと目と鼻の先って、どういうふうに訳すんですか? |
Jessi: そうですね。英語だと "only a stone's throw away"って言いますね。 じゃ「私の家から目と鼻の先にコンビニがあります」"There's a convenience store a stone's throw away from my house"って言えますか? |
Naomi: あ、言えますね。じゃあ、文法に入りましょう。 |
Lesson focus
|
Naomi: 今回の文法は、「こそ」の使い方です。「こそ」は「強調」 ”emphasis” を表します。 |
Jessi: ダイアログの中の例文をお願いします。 |
Naomi: はい。「つまり、人間こそが全ての原因を作った」 |
Jessi: So basically human beings themselves are the originators of all of these causes." |
Naomi: これは「こそ」がなくても、意味は同じなんですね。「人間が、全ての原因を作った」 |
Jessi: "human being created all of these causes" |
Naomi: でも「こそ」を入れると、「人間が」という部分が強くなるんです。 |
Jessi: So this particle こそ emphasizes the preceding word, phrase or clause. |
Naomi: 「こそ」を英語にすると何ですかね? |
Jessi: うーん、"it's -that-"とか "for sure"とか "in particular"ですね。 |
この「こそ」は「こちらこそ」"same here"の「こそ」と一緒ですね? |
Naomi: すごい!その通りです。例えば、誰かに「ありがとう」と言われたときに、「こちらこそ、ありがとうございました」って言いますよね。それは、「あなたじゃなくて、私たちこそ、こちらこそ『ありがとう』って言わなくちゃいけないんです」という意味なんです。 |
Jessi: So the literal translation of こちらこそありがとうございました is "It's me who should thank you." Of course it means "No, Thank you." 他の例文もお願いします。 |
Naomi: 今こそ、行動するときだ。 |
Jessi: "Now is the time for action." |
Naomi: 過去じゃなくて、未来じゃなくて、「今」行動するんだ、という意味ですね。 |
この「こそ」は「ば conditional」と一緒に使って、理由を表すこともできます。 |
Jessi: 例文お願いします。 |
Naomi: クマは人を恐れていればこそ、襲うらしいよ。 |
Jessi: "It's -because- bears are scared of humans that they attack them, apparently." |
Naomi: 「クマは人を恐れているから襲う」と同じ意味です。でも、「ば〜こそ」を使うと、理由をもっと強調することができます。 |
Jessi: ば−こそ is used to emphasize a reason. It's similar to "it is only because" or "it is precisely because" in English. |
Naomi: じゃあ、練習しましょう。誰かが「すみません」と言いました。その人は悪くありません。本当は皆さんのほうが悪いんです。皆さんも謝らなくてはいけないですよね。 |
Jessi: 日本ではそういうこと、よくありますね(笑) |
Naomi: よくありますね(笑) そういうときに、何て言いますか? |
Jessi: 「こちらこそ、すみません」とか、「私こそ、すみません」ですね。 |
Naomi: そうですね。まあ、日本人は自分が悪くなくて、相手が悪いって知っていても、わざと自分が謝ることがあります。 |
Jessi: よくありますね。 |
Naomi: それで、相手に気づかせようとしているんですよね~。 |
じゃ、つぎの問題です。親は子供を叱りますね。それは、心配しているから、ですよね。じゃあ、これを「ば〜こそ」を使って言ってみてください。 |
Jessi: (Wait for 10 sec) ヒントをお願いします。 |
Naomi: 親は子供を心配しているから、叱るんですよね。 |
Jessi: "Parents scold their kids because they're worried about them." |
ナオミ先生、「ば〜こそ」を使って言うと? |
Naomi: 親は子供を心配していればこそ、叱る。 |
Jessi: "It's only because parents are worried about their kids that they scold them." |
Naomi: 「こそ」といえば、ビートルズの歌に「All you need is love」っていう歌がありますよね。 |
Jessi: ああ、ありますね。(song〜♪) |
Naomi: あれの日本語のタイトルは、「愛こそは全て」です。 |
Jessi: へー。あ、じゃあ「愛こそあなたの必要なもの」ではないんですね(笑) |
Naomi: ねえ。直訳なら「All you need is love」は「愛こそあなたの必要なもの」ですけど、Youというの は日本人はあまり使わないので、省略したんじゃないかな、と思いますね。 |
Jessi: へ〜、面白いですね。 |
Outro
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Naomi: それでは、今回のレッスンはこの辺にしましょう。 |
Jessi: レッスンノートを読んでおいてくださいね。それじゃあ、また。 |
Naomi: さようなら。 |
16 Comments
Hideみなさん、
Are there any bears where you live? :O
Hi Bruce,
Thank you for your comment.
Good and difficult question. In this case, 「本当の意味での」and 「本当の」are interchangeable.
「本当の意味での」can literally be translated as "in the real sense of the term" or "in the truest sense."
For example,
a) JapanesePod101.comは本当の意味での世界的ブランドです。
b) JapanesePod101.comは本当の世界的ブランドです。
The English translation is "JapanesePod101.com is a truly global brand." b) simply says JapanesePod101 is "truly global," and it is pretty sure. However, a) adds the implication, like what is "truly global" brand is like. Such as "known by anyone," "taking care of ethical/ecological/etc. things," "having a big influence to the society" and so on.
Hope this makes sense,
Motoko
Team JapanesePod101.com
The phrase 「本当の意味での問題」is a little strange to me. Is it the same as 「本当の問題」?
Is「本当の問題」unnatural? Why use 「本当の意味での問題」instead?
Can you give other examples of how 「本当の意味での」is used?
Jensonさん、こんにちは!
コメントありがとうございます。
「人間が木を切って森をなくしてしまったこと」は、「人間が木を切ったので森がなくなってしまったこと」と言うことができます。「人間のせいで森がなくなった」と強く言いたいので、「人間が森をなくした」という表現を使ったんですね。
質問の答えはこれでよかったでしょうか。
Sincerely,
Miho
Team JapanesePod101.com
すみません。一つ問題があります。
"人間が木を切って森をなくしてしまったこととか、あとは、クマにとって自分でえさを探すより、人間の捨てるゴミを食べたほうが簡単だし、おいしいですよね(笑) そういう原因もあって、クマが住宅地に食料を探しに来るんだそうですね。”となおみ先生を述べました。
しかし、”森をなくしてしまったこととか”を分かりませんですから、
解説をくれていただけませが?
ありがとう!
@ハカシさん
Thank you for your post!???
Cheers!
Sono
Team JapanesePod101.com
すみません!いま気付きました?
”。。。の家まで来るは大変腹へっていましたでしょうね。。。。” の分 ーー> ”。。。の家まで来る(のは|なんて)大変腹がへっていたんでしょう。。。”となりますね。
こんにちは、皆さん。?
熊は人を襲われたがそれは(悪いですが、結局殺されちゃった?)悪いことかどうかわざわざ森から人の家まで来るは大変腹へっていましたでしょうね、だからこれはもう大問題じゃないですか。てことは森食べ物はすくないになってきました。人間は自然を破壊されているからこそ、今度は自然は人間を破壊されていくのはおかしくないでしょうね。だからこそ環境と動物を破壊されないようにもうやらなきゃいけないこと分るはずだろうに。。。自然を守ることだ!?
”からこそ”と”だろうに”の練習!それからかんきょうに優しい例文でしたか?
皆頑張ってくだぜ!?
良い人生を!!
Becci さん、
こんにちは。:smile:
そうですね。熊は、人を襲うこともありますから、気を付けなければなりません。
(You're right. Bears sometimes attack people.)
Natsuko (奈津子),
Team JapanesePod101.com
熊はすごい動物けど、襲われるのは怖いんです。ニュージーランドにこそ熊がいなくて良かったと思います。
Bears are amazing animals, but attacks on people are scary. I think I'm glad there aren't bears here in New Zealand.
HI Catherine,
Thank you, it has been fixed! :mrgreen: