| Japanese |
| 牛島とジュンは仕事帰り。夜八時頃、暗い山の中を走っていた。 |
| いやー仕事おそくなってしまったわねぇ。 |
| そうですねぇ、もうだいぶ遅くなっちゃったし。早く帰りましょう。しかし、道に迷ってしまったみたいで、、、さっきもこの道、通ったような。 |
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何処かから声:
「連れて行けや・・・」 |
| えっ、いまなんか言った? |
| いいえ。。。。けど。。。 |
| ラジオか何かかな? |
| 牛島さん、このラジオは壊れていますけど。。。 |
| はい。 |
| もしもし牛島さん。いまどちらですか? |
| あなたの言われたとおりの道をまっすぐ帰って来てるところだけど。 |
| 左側に林があって、右に小さな小川がありませんか。。。 |
| ん?暗いからわからないけど。。。あーそーそー。そんな感じ。 |
| 牛島さん、近くでガソリンスタンドみたいのとレストランみたいな建物、見ませんでした。 |
| んん。。。。。あーっ!あれか。けど、つぶれてしまっているみたいね。真っ暗よ。あれがどうしたの?。。。。 |
| あれ、レストランの前に人が立ってるみたいだけど、、、、大丈夫かしらあの人。止まってみましょう。 |
| あ、はい。。 |
| だめ!早く逃げて!!!!!!! |
| えっ?!。。。とっ止まらないで!!!! |
| なんなのあの子は。びっくりするじゃない。 |
| 牛島さん・・・まずいです。付いて来てますよ。乗っていますよ。 |
| はっ? |
| ジュンは前を見たまま運転をし続けた。どうやら後ろを見たくないかのようだ。牛島はミラーを見ると、トランクの荷台にやせた白髪の老婆がうしろから運転手のジュンをジーと見つめていた。次の瞬間、 |
| !!!! |
| ひっ!!!なに!?上に誰か居るわ! |
| 彼らはひたすら車を走らせ続けた。しばらく走っているうちに、車を叩く音はなくなっていた。 |
| しばらくすると、検問で警官がジュンたちの車を止めた。 |
| ちょっとスピード出しすぎですねぇ。 |
| 。。。はい。。。すみません。 |
| 誰か車の上に乗ってたんですか?足あとがたくさん付いてるけど。 |
| えっ、いや、いいえ。。。 |
| それじゃぁ、安全運転でお願いしますよ。 |
| はい、すみません。 |
| そしてようやく、牛島とジュンは東京に帰ってきた。 |
| 次の日の朝、 |
| 牛島さん、何かおかしなこと起こりませんでしたか? |
| いやー、ちょっとね。。。 |
| 牛島さん。実はね、私たちが話しているとき、変な声が電話から聞こえてたんですよ。。。。「こいつらは生きて返さないよ」って。 |
| Japanese and English |
| 牛島とジュンは仕事帰り。夜八時頃、暗い山の中を走っていた。 |
| Jun-san &Ushijima-san returning home after work. Around 8 P.M. they were driving through a mountain. |
| いやー仕事おそくなってしまったわねぇ。 |
| Ugh, today turned out to be a long one, huh? |
| そうですねぇ、もうだいぶ遅くなっちゃったし。早く帰りましょう。しかし、道に迷ってしまったみたいで、、、さっきもこの道、通ったような。 |
| Yeah, it's already really late. We should get home soon. But it seems like we've lost our way. I feel like we were just here a minute ago. |
|
何処かから声:
「連れて行けや・・・」 |
|
A VOICE FROM SOMEWHERE:
“Take me….” |
| えっ、いまなんか言った? |
| What? Did you just say something? |
| いいえ。。。。けど。。。 |
| No… but…. |
| ラジオか何かかな? |
| Could it be the radio? |
| 牛島さん、このラジオは壊れていますけど。。。 |
| This radio is broken, Ms. Ushijima... |
| はい。 |
| Hello? |
| もしもし牛島さん。いまどちらですか? |
| Hello? Ms. Ushijima? Where are you right now? |
| あなたの言われたとおりの道をまっすぐ帰って来てるところだけど。 |
| The road we told by you to take, we're heading straight home on it now, but... |
| 左側に林があって、右に小さな小川がありませんか。。。 |
| On the left hand side there's a thicket, and on the right hand side there's a creek, right? |
| ん?暗いからわからないけど。。。あーそーそー。そんな感じ。 |
| Mmmm.... I'm not sure 'cuz it’s dark out there… Oh, yeah, yeah, yeah, it's like that. |
| 牛島さん、近くでガソリンスタンドみたいのとレストランみたいな建物、見ませんでした。 |
| Ushijima-san, did you see any building like a gas station and restaurant around there? |
| んん。。。。。あーっ!あれか。けど、つぶれてしまっているみたいね。真っ暗よ。あれがどうしたの?。。。。 |
| Hmmmmmm... Oh, there! But it looks all run down. It’s pitch black. What’s up with that anyway? Hmmmmm.... |
| あれ、レストランの前に人が立ってるみたいだけど、、、、大丈夫かしらあの人。止まってみましょう。 |
| there! It looks like there a person standing in front of the restaurant. I wonder if they're OK... We should stop here. |
| あ、はい。。 |
| OK. |
| だめ!早く逃げて!!!!!!! |
| NO!!!!!!! Get outta there!!!! |
| えっ?!。。。とっ止まらないで!!!! |
| What!? Don’t stop!!!!! |
| なんなのあの子は。びっくりするじゃない。 |
| What’s the wrong with that girl? That was frightening, wasn't it? |
| 牛島さん・・・まずいです。付いて来てますよ。乗っていますよ。 |
| Ushijima-san… this isn't good… it's riding with us… it got on board! |
| はっ? |
| Huh?? |
| ジュンは前を見たまま運転をし続けた。どうやら後ろを見たくないかのようだ。牛島はミラーを見ると、トランクの荷台にやせた白髪の老婆がうしろから運転手のジュンをジーと見つめていた。次の瞬間、 |
| Jun kept driving looking ahead. When Ushijima looked at the side view mirror, there was a thin old woman with white hair staring at Jun from the truck rack. The next instant, |
| !!!! |
| Oh! |
| ひっ!!!なに!?上に誰か居るわ! |
| WHAT?! Someone's on the roof!! |
| 彼らはひたすら車を走らせ続けた。しばらく走っているうちに、車を叩く音はなくなっていた。 |
| They kept driving like crazy. As they kept speeding, the sound of banging on the car went away. |
| しばらくすると、検問で警官がジュンたちの車を止めた。 |
| Shortly thereafter, the police stopped them at a checkpoint. |
| ちょっとスピード出しすぎですねぇ。 |
| You folks were speeding a bit there. |
| 。。。はい。。。すみません。 |
| Yeah… sorry… |
| 誰か車の上に乗ってたんですか?足あとがたくさん付いてるけど。 |
| Did anyone get on the roof? There're a lot of footprints. |
| えっ、いや、いいえ。。。 |
| Uh, no. No, sir. |
| それじゃぁ、安全運転でお願いしますよ。 |
| All right. Well, please drive safely. |
| はい、すみません。 |
| Yes sir, we're sorry.. |
| そしてようやく、牛島とジュンは東京に帰ってきた。 |
| At last, Ushijima and Jun got back to Tokyo. |
| 次の日の朝、 |
| The next morning, |
| 牛島さん、何かおかしなこと起こりませんでしたか? |
| Ms. Ushijima, did anything strange happen? |
| いやー、ちょっとね。。。 |
| No… well, something... |
| 牛島さん。実はね、私たちが話しているとき、変な声が電話から聞こえてたんですよ。。。。「こいつらは生きて返さないよ」って。 |
| Ushijima-san, actually, when we were talking, I heard a strange voice on the phone... I could hear it say, “They won't come back alive...” |
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