| INTRODUCTION |
| Natsuko: こんにちは、なつこです。 |
| Naomi: なおみです。 |
| Anthony: Anthony here. A Mouthful of Japanese Expressions. |
| Naomi: 今日は口を使った表現です。ちょっと前のレッスンですけど、目を使った表現も取り上げましたよね。 |
| Natsuko: そうですね。 |
| Naomi: 今日は口です。 |
| Anthony: In this lesson, you will learn expressions using 口 (kuchi), or “mouth”. |
| Natsuko: 今日の会話の舞台はレストランのようですね。 |
| Anthony: This conversation takes place at a restaurant. |
| Natsuko: 旦那さんと奥さんと、あと、おじいさん 3人の会話ですが、なんだかもめているようです。 |
| Naomi: 何をもめているんでしょうね。 |
| Anthony: It's between three people: a husband and wife and an old man. It seems like they're having an argument. |
| Natsuko: 旦那さんと奥さんは夫婦ですからカジュアルな会話です。で、おじいさんと夫婦はお互いに丁寧な言葉を話しています。 |
| Anthony: The husband and wife are speaking in informal Japanese. But, when they talk to the old man they speak in formal Japanese. |
| Natsuko: では、早速聞いてみましょう。 |
| DIALOGUE |
| 夫:なぁ、どうしたんだよ。いい加減、口をきいてくれよ。飲み物にも料理にも全然口をつけないし。 |
| : あ、「こんな安い料理は私の口に合いません。」なんていうのか? |
| 妻:・・・先週の・・・先週の日曜日どこに行ってたのよ…. |
| 夫:えっ!! |
| 妻:行き先を聞いたときに、口ごもっていたから、気になって、あなたの後をつけたのよ。 |
| 夫:お前! そんなことしたのか?! 信じられない!!! |
| 隣の席のおじいさん:そりゃいけないよ、奥さん。 |
| : そういうことは、目をつぶっていた方がいいと思いますよ。 |
| 妻:は?あなた誰ですか。関係ない方が口をはさまないでください。 |
| 妻:信じられないのはこっちよ。もう、あなたとは口もききたくないわ。 |
| 夫:誤解だよ。誤解。俺が愛しているのは、君だけなんだからさ。 |
| おじいさん:よっ、旦那さん。口がうまいねぇ。 |
| 夫妻:だから!口出ししないでください!!!って言ったでしょ! |
| 妻:もういいわ。帰りましょ。 |
| おじいさん:奥さん、あまり口うるさくすると逆効果ですよ。 |
| Naomi: 次は英語が入ります。 |
| 夫:なぁ、どうしたんだよ。いい加減、口をきいてくれよ。 |
| Anthony: Hey, what's wrong with you? Say something, will you? |
| : 飲み物にも料理にも全然口をつけないし。 |
| You haven't touched your drink or your food. |
| : あ、「こんな安い料理は私の口に合いません。」なんていうのか? |
| Ah, I see, you're thinking, "This food is too cheap for my tastes," aren't you? |
| 妻:・・・先週の・・・先週の日曜日どこに行ってたのよ…. |
| Anthony: ...Last...Sunday, where were you? |
| 夫:えっ!! |
| Anthony: What?! |
| 妻:行き先を聞いたときに、口ごもっていたから、気になって、あなたの後をつけたのよ。 |
| Anthony: When I asked you where you were going, you went on mumbling, so I got curious and followed you. |
| 夫:お前! そんなことしたのか?! 信じられない!!! |
| Anthony: You did what?! I can't believe it!! |
| 隣の席のおじいさん:そりゃいけないよ、奥さん。そういうことは、目をつぶっていた方がいいと思いますよ。 |
| Anthony: You shouldn't have done that, miss. It's better to turn a blind eye to that sort of thing. |
| 妻:は?あなた誰ですか。関係ない方が口をはさまないでください。 |
| Anthony: Huh? Who are you? Don't butt in this. This doesn't involve you. |
| 妻:信じられないのはこっちよ。もう、あなたとは口もききたくないわ。 |
| Anthony: I'm the one who can't believe it. I don't want to talk to you anymore. |
| 夫:誤解だよ。誤解。 |
| Anthony: It's a misunderstanding I tell you, a misunderstanding. |
| 俺が愛しているのは、君だけなんだからさ。 |
| You're the only one I love. |
| おじいさん:よっ、旦那さん。口がうまいねぇ。 |
| Anthony: Ooh, Nice line---, mister. |
| 夫妻:だから!口出ししないでください!!!って言ったでしょ! |
| Anthony: I said...stay out of it! |
| 妻:もういいわ。帰りましょ。 |
| Anthony: That's it. Let's go. |
| おじいさん:奥さん、あまり口うるさくすると逆効果ですよ。 |
| Anthony: Miss, talking back will just have the opposite effect. |
| POST CONVERSATION BANTER |
| Natsuko: このおじいさんって全く知らない人だったんですね。 |
| Naomi: そうです。全く知らない人です。 |
| Natsuko: なんか、一瞬、家族なのかなと思いましたけど。 |
| Naomi: レストランでたまたま隣の席にいた知らないおじいさんが会話に入ってきたね。 |
| Natsuko: なるほど。でもまあ、よくこれだけ使いましたね、口を使った表現、何個入ってました。 |
| Naomi: 8コですかね?この表現どれもよく使いますよね。 |
| Natsuko: そうですね。どれも日常生活で普通に使える表現だと思います。 |
| Naomi: この口に関する表現でひとつ思い出したんですけど。 |
| Natsuko: はい。 |
| Naomi: 前、英語を母国語として話す人と話をしてる時に、彼の口は大きいですねっていう風に言われたですね、かれって人を見てみたら、そんな大きい口をしてないんですよ。おかしいの、そんなに大きいとじゃないのになんでだろうなと思ったら。。。 |
| Anthony: Maybe, he has a big mouth と、そのまま言っちゃったんですかね。直訳して。 |
| Naomi:そうです、そうです。 |
| Natsuko: あーなるほどね。でも、最近日本語でもカタカナでビッグマウスって使いますよね。 |
| Naomi: カタカナで言いますね 。 |
| Anthony: そうなんですか。 |
| Naomi:ん、ただ、おしゃべりじゃなくて、[生意気なことを言う人] |
| Natsuko:そう、そうですかね。 |
| わりと、[大きなことを言う]っていう感じですね。 |
| Anthony:へー。 |
| Naomi:例えば、プロボクサーとかで、[あんな奴に絶対負けないよ。負けたら死んでやるよ。]ぐらいのことを言ったりすると、なんかビックマウスっていう風に、カタカナで |
| Natsuko:書かれますよねー。 |
| Anthony:でも、英語のニュアンスに近いと思います。それは。 |
| Natsuko:あ、そうなんですか。 |
| そういえば、口を使った表現には他にも[口から先に生まれた]なんていうのもありますよねー。 |
| Naomi:ありますね。 |
| Anthony:Born from the mouth?なんか変な感じしますよね。 |
| Natsuko:うん。 |
| Naomi:あ、英語にするとね。 |
|
NATSUKO:
これも、直接、英語に直したらダメですよ。 |
| Anthony:すみません。 |
| Naomi:あの人、ほーんと、おしゃべり。口から先に生まれたんじゃないの?なんていう風に言いますよね。Natsuko:そうですね。これ、今日出てきた[口がうまい]の表現と近い感じですよね。とっても、あのー、ペラペラよくしゃべるっていうニュアンスだと思います。アンソニーさんは言われたことないですか? |
| Anthony:は、ないですね。 |
| Naomi:よかったです。じゃ、単語に入っていきましょう。 |
| Anthony:Let's take a look at the vocabulary for this lesson. |
| VOCAB AND PHRASE USAGE |
| Naomi: 最初の単語は[いい加減 ~して] |
| Anthony: Come on, would you stop already? |
| Naomi: これは、前回のレッスンにもちょっとだけ出てきましたね。前回のレッスンはどんな風に出できました? |
| いい加減、気づけよ。 |
| Anthony: Come on. Get wise already. |
| Naomi: 今日のダイアログには、 |
| Natsuko: いい加減口をきいてくれよ。 |
| Anthony: Come on that's enough, please talk to me. |
| Naomi: 口をきく というのは 話すということです。から、これは、いい加減僕と話をしてくれよ。といっても同じです。いい加減~して というと もう十分だよ、やめてくれよ、 I had enoughという気持ちが入っていると思います。 |
| Natsuko: 次の単語は「後をつける」 |
| Anthony: to shadow someone |
| Natsuko: これはそっと、見つからないように、誰かの後ろを歩いていくということです誰かがどこに行くのか、後をつけて知る、という場面に使われますね。 |
| Naomi: なつこさんは誰かの後をつけたこと、あるいは、つけられたこと、ありますか? |
| Natsuko: 多分ないと思うんですけどね。アンソニーさんはありますか? |
| Anthony: ないですね。基本的ボートしてますね。あとつけられても多分気づかないと思って。 |
| でも、奥さんが、とても心配で、旦那さんの後をつけたようですけど、これはまさに、逆効果ですよね。 |
| Natsuko: あ、それは次の単語ですね。逆効果 |
| Anthony: adverse effect |
| Natsuko: 簡単ですよね。逆のopposite 効果 effectということですから。 work negatively というかんじですよね。 |
| Naomi: でもいくら心配したからといって、旦那さんの後をつけるって言うやっぱり逆効果だと私思いますね。 |
| Natsuko: よっぽどおかしいことがあったんでしょうかね。 |
| Anthony: すごいですよね。そこまで行ってしまうと、破局寸前じゃないですか?、 |
| Naomi:破局って何ですか? |
| Anthony:The relationships falling apart. |
| Naomi:では、今日の文法に入っていきましょう。 |
| Anthony: And on to today’s grammar. |
Lesson focus
|
| Natsuko: 今日は口(mouth)を使った表現を覚えましょう。 |
| まず最初の表現は「口がうまい」 「うまい」というのは上手と同じですよね。口が上手いというのは話すのが上手い、でも、あまりいい意味では使いませんね。 |
| Naomi: すごい口が上手いですね。褒める場面とか、あまり褒める場面では使われないですよね。 |
| Natsuko: そうですね。例えば、日本語が上手ですねみたいな意味では使わないんですよ。これは、どっちかというと、こう[騙すのが上手]みたいな意味になりますね。 |
| Anthony: smooth talker, it often has a negative implication and is used to express that a person is good at deceiving someone with words. |
| Naomi: 上手に社交辞令を使うという意味にもなりますよね。 |
| Natsuko: お、社交辞令 前回の復習ですね。 |
| Anthony: diplomatic remarks |
| Naomi: 私、よく祖母、私のおばあさんですね、に言われたのが、[口が上手い男には気を付けろ、なおみ]って言われました。 |
| Natsuko:気を付けてますか? |
| Anthony: You should be careful of any smooth talking guy./You should not trust a person who always says only good things to you. Probably a good advice. |
| Naomi: 次の表現は「口をつける」 |
| Anthony: to get a bit to eat or drink |
| Naomi: つける は "to attach"という意味です。でこの 口 というのは 唇 lips の意味です。 口をつける =唇をつける ということです。コーヒーを飲むときに、唇がカップに触りますよね。口をつける というのは、すこし食べるとかすこし飲むとかいういみになります。 |
| Natsuko: なるほど。 |
| Anthony: ちょっとおもしろい表現ですね。 |
| Natsuko:そうですね。 |
| Anthony:Attach your mouth. |
| Natsuko:食べ物や飲み物にattachする。 |
| Anthony:接続みたいな。 |
| Natsuko: 例えば、お腹が一杯だったので、料理にも飲み物にも、口をつけなかった。 |
| Anthony: Since I was full, I didn't even touch my drink or food. |
| Natsuko: それから、つぎの表現ですが。今回のダイアログには二つ似た表現が入っていました。一つが、「口をはさむ」、二つ目が、「口出しする」。 |
| Anthony: They both can be translated as "to butt in" or "to interfere with." |
| Natsuko: ダイアログには? |
| Naomi: 関係ない方が、口をはさまないでください。 |
| Anthony: Don't butt in; this doesn't involve you. |
| Natsuko:これを 「関係ない方が、口出ししないでください」と言っても同じことです。では、もう一つサンプルセンテンスを見てみましょう。 |
| Naomi: 父は、僕が決めたことに、すぐに口出しする。 |
| Anthony: Father always interferes with my decisions. |
| Natsuko: 父は僕が決めたことにすぐ、口を挟むと言い換えてもいいわけです。 |
| Naomi: 今日は色々な口を使った表現をみてきましたが、アンソニーさんよく使う表現ありました? |
| Anthony: 「口を出す」ですかね。ここで口を出さないで下さいとか言われたり入ったりですね。 |
| Natsuko: このレッスンでは、口が上手い good at talking /口を付ける to eat or drink /それから、口を挟む 口出しする to butt in の4つのフレーズを紹介しました。 |
Outro
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| Natsuko: それでは、今日のレッスンはこの辺で。 |
| Naomi:じゃ、また。 |
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