Lesson Transcript

今の着物っていうのは売るための着物なんです
昔の着物っていうのは着るための着物なんですね
これも生活観の中で全然違ってくるんです
最近ポップカルチャーやアニメーション的なものの中で
着物を崩すというやり方もあると思うんですけど
これはもう両方ありだと思うんです
そこから着物っていうところが入っていけばいいなと
そういうところで自分たちが選ぶっていうことがあっていいと思うんですね
でもそれが本当の着物だなと
これが本物の着物の着方なんだなっていうのは
ちょっとやめてほしいなっていうところはあると思うんですね
特に舞妓さんとか芸妓さんというのはすっごい苦労されて今があるわけですよね
それがその感覚で作られて
舞妓なんだっていうことを言われると
やっぱり悲しいだろうなっていうのは僕自身思うし
着物を着てたら何をしてもいいんだっていうのはちょっと違ってくると思うんで
着物を今日本で着られてる人っていうのは本当に数パーセントだと思うんですね
その現実的に何かっていうと
趣味といわゆる着なきゃ仕方がないっていうようなね
そういう冠婚葬祭にあたるような
そういうところで着物を着られてる人っていうのが現状だと思うんですね
お茶を習われてるお花を習われてる
着物の着付け教室に行かれている
そういう人たちっていうのは本当に数パーセントの中で出来上がって
着られてるそういうふうなものだと思うんですね
仕方なく着なきゃいけないというのは結婚式であったりとか
そういうふうなお呼ばれのパーティー着に着るために
着物を用意しているという数パーセント
でも着物っていうのは本当は好きなんですよ
でも着てみたいって気持ちはあるんですね
でもなぜ着物を着ないかっていうと
いわゆる1日着てたら疲れる
着物を畳むいわゆる片付ける作業が
自分ではできないっていう人もすごい多いんですね
そういうふうなところの中で着物も高い
どういうふうに着物とお付き合いしたらいいか分からないっていう
日本人がすごい多いんですね
だからそんな着物に対して
数万円レンタルだったら数万円
購入しようと思ったら数十万円かかるものを用意して
自分のものにするっていう人は少なくなっているのが
今の現状かな
着物の素材っていうのは知ってもらいたい
触れてもらいたい触ってもらいたい
カバンの中から例えば西陣織で作ったものが
これがね西陣織で作ったもんだよっていう本物を知ってもらって
そういうふうに
恩公知心っていう言葉が正しいのかな
古いものを大切にしながら新しいものに取り組んでいく
若い自分に僕が話をするんだったらどういうふうに
どういうことを言ったらいいかっていうことなんですけども
やってきたことを僕自身の経験で言うとね
失敗を恐れちゃいけない
絶対にどうせ一度の人生
後悔したらダメなんですよ
あの時こうすればよかったとか
そんなことね
言ってる暇があるんだったら
一個もう一個失敗しようと
失敗してもいいから前に向かうこと
でまたもう一度失敗したらいいんですよ
失敗した時に反省して
自分がどういうふうに生きるか
僕は好き放題言うしわがままもいっぱい言う
納得できなかったら撮影でも絶対止めてしまうんですね
でもなぜかって言ったら
いいもの撮りたいからなんですよ
いいもの撮って
あとみんなでこのチームで
よかったね
よく頑張ったね
偉いね
みんな
みんなに感謝する
そういうふうな生き様でいきたいし
前の自分にも同じ気持ちでそれを伝えたいし
これからも
そういう気持ちでやっていきたいなって思います

Comments

Hide