Lesson Transcript

西人織に対するこだわりっていうのが、私にはとってもあるんですね。
西人織とは、世界が認める伝統産業なんですね。
西人織って、
世界が認める伝統産業なんですね。
西人織って、
どんなあれなんですかっていうね、
どういう織物ですか、
どういう地域ですかってよく聞かれるんですよ。
西人織ってね、すごい面白いんですけど、
西人織町、西人織町っていうのはないんです。
だいたいここらへんが、
西人なんだと言われるんですね。
なぜかっていうと、
王人の乱というね、
日本が一番大変な時期に、
戦争があったんですね。
日本人同士の、
その時に東の人、西の人、
西人なんですよ。
西の人なんです。
その王人の乱が終わった時に、
職人がその地域のところで、
いわゆるいろんなものを作り出した、
糸を染め出したり、何々をしだした、
旗を織り出したっていう、
そのだいたいここらへんで、
そういう人たちが作業をしだした、
それを西人っていうんです。
その地域で織り上げる、
そこで作られた旗織り、
旗だけで作られたものを、
西人織りっていうんですね。
これがもう歴史です。
それが今まで数百件、
もう本当にこの街歩いてると、
カタカタカタってね、
カシャカシャカシャって、
西人織りの食器の音が聞こえてたんですが、
今はほとんど聞こえません。
西人の旗織り屋さんが、
必ず言われることが、
もうこの機械が壊れたら、
もう折れへんねんって言われるんですね。
なんで折れないの?って聞くと、
そのパーツがなくなってくるんだと。
だから古い織物木が出てきたら、
それを買い取って、
その部品を置いとくんやって言われるんですよ。
そんな状態で今、
西人織りが織られてるっていうのが現状なんですね。
非常に悲しいですけども、
それを新しいものを作ろうとしても、
なかなかできないっていうのが現状です。
西人織りってすごい高価なものなので、
一般の人たちになかなか届く着物衣装でもなかったし、
実際にお金持ちさんとか、
特別な人たちが着られたり締められたり、
現代もそうですよね。
いいような有名ブランドは、
そういう人たちしか着れないっていうのと一緒で、
西人織りの記事はそういうふうになってたと思うんです。
もともと、
西人織りのすごさっていうものは、
意図質も全然違う、
そういうもので一般の人たちが手に届くってことは、
絶対あり得ないっていうようなね、
そういうもんだったと思います。
京都ってこんなんだよって知ってもらって、
奥の奥まで、
西人織りっていうのを知ってもらうことによって、
全然違った角度で京都を楽しんでもらえるんじゃないかなと、
そういうふうに思うんですよね。

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