今回はベルリン国際映画祭で着用された |
ダン・レイさんの着物を着ていただきましたが |
世界中どこ行っても桜の着物の柄って喜ばれるんですね |
僕のすごい思いは |
綺麗な時だけ見る桜じゃ嫌なんですよ |
一生懸命一生懸命頑張って |
たった1週間2週間のために桜は |
この着物よりすごく苦労して育ってきてるんだなっていうね |
1年を通して桜を見てくださいっていうのが僕の思いなんですね |
父親が死んだのが4月の2日だったんです |
その時は雪が降ってたのに桜が満開だったんです |
父親自身も頑張って頑張って頑張って頑張って頑張って |
人生過ごしてきて今があったんだなっていう |
その時に僕はもう3日間泣いて泣いて泣いて過ごしたんです |
その時に桜がこれだけ綺麗だったっていう時に |
僕はもう泣いて泣いて泣いて過ごしたんです |
その時に桜がこれだけ綺麗だったっていう時に |
僕桜のデザインは一生やめようって思ったんです |
それは思い出すから辛いから |
やめようと思った時にウェルリン国際映画祭の時に |
やっぱり世界のレッドカーペットを歩くのは桜だなと思って |
世界で一番すごいこれ見たこともないよねっていうような |
本金箔、純金箔、プラチナ箔に見える |
金彩融然でお願いして作ってもらったのが |
こちらの着物なんです |
それも普通の金箔融然じゃなく |
近くで見て触ってみると立体感があるんですね |
それはどういうことかっていうと |
より素敵に見えると |
世界一素敵に見える僕はそれをやりたかった |
でもその後ろにはそんな思いまでがあるんだよ |
綺麗な咲いてる桜だけを見ないで |
もっともっと自分たちの人生に置き換えれば |
苦労してこういうふうに |
桜が咲いてるのと同じようになるってことをね |
ちょっとここから触れてもらったらいいかなと |
もちろんレッドカーペットを歩かれた |
ダン・レイさんには話してません |
それは黒子として私のこんな思いで作ったんだ |
絶対言うことじゃないと思うんでね |
女優さんは綺麗であればそれでいい |
素敵であればそれでいい |
それをするのが僕の仕事だと思うので |
そういうように考えて作ったものです |
じゃあ私がいつも女優さんに着物を着せるとき |
どういうふうにするかっていうのを |
見てもらいたいと思います |
はい |
一番最初に今回タビを |
タビッパっていうやつなんですけどね |
こういうやつスリッパとタビの合いのこですけど |
これを履くことによってタビが |
タビを履いてるように見えるっていう |
衣装を合わせのときによく使う部分なんですね |
はい大丈夫 |
襟を2つ外してもらおうかな |
服の上から実際にどんな風になるかっていうのを着せていきますね |
実際に女優さんに使う撮影地盤 |
ここに手を入れて |
これも有名女優さんが使われる |
こっちに手を入れてもらって |
地盤の襟合わせをしていきます |
手についてきてくれて |
この着物はフリソデって呼ぶんですね |
成人式20歳の方々が |
実際にこれから社会人になっていくんだよ |
大人になっていくんだよっていう意味なんですけど |
ここに手を入れてもらおうかな |
服の上から実際にどんな風になるか |
この着物はフリソデって呼ぶんですね |
成人式20歳の方々が |
実際にこれから社会人になっていくんだよ |
大人になっていくんだよっていう意味なんですけど |
ここに手を入れてもらおうかな |
ここに手を入れてもらおうかな |
今手を入れてるところが宮津口って言って |
宮津これで着物の着付けをする時の調整ができるんですね |
これがなかったら合わすこともできないので |
今はこのようにしてるんですけど |
本来は女優さんの前に立ったりとかできないんで |
後ろで全部着付けするんですね |
帯を作るのと同じように見えないようなところから |
作り上げていくというような感じです |
ここですねこれ宮津口 |
縦締めっていう文なんですけども |
ここを隠すという役目と |
締められるというそういうふうな道具ですね |
それを使います |
前に板を置くから前板というんですね |
前に板を置くから前板って言うんですね |
ちょっときついけど頑張って |
じゃあ今から帯を締めていきますね |
関西で関東てってあるんですけども |
僕らもよくやるんですけど |
関西のドラマの時はこっちから帯を締めていく |
関東の時はこっちから締める |
これで関西て関東てって変わってくるんですね |
じゃあ今日はこちらの方で締めたいと思います |
ここを持っててね |
じゃあぎゅっと締めていきます |
よく聞かれるのはこの着物に |
なぜこの帯を合わしたんですか |
どういう風にセンスが上がってくるんですか |
って聞かれたんですけど |
よく着物の中にある色を使いましょうとか |
帯に合わしましょうとか言われるんですが |
一番大事なことみんな忘れてるんですね |
私の場合は全部顔に合わします |
帯締め・帯上げ・襟・口元に対して顔に合わします |
着る人が素敵になることを考えてしまう |
っていうのが私の流儀ですかね |
ちょっと変わった結び方をしたいので |
帯締めを22つに |
2つ使って帯締めを締めていきます |
帯締めっていうのは何かっていうと |
帯を締めるから帯締め |
次に使う帯上げは帯を上に上げるから帯上げ |
そういうものですね |
締める時とかに必ず女優さんに |
かっこよくか可愛くかって言って聞くんですね |
そしたらかっこよくしてくださいとか |
可愛くしてくださいって言われるんで |
彼女も今日はかっこよくか可愛くか |
言ったらかっこよくって言ったので |
かっこよく締めていきたいと思います |
これはさっき言った帯上げですね |
帯を上に上げるから帯上げっていう |
そういうの |
はい、完成です |
着物の説明ですけども |
まずこの着物ですね |
それに締める帯 |
それでその上に帯を締めるから帯締め |
帯を上げるから帯上げですね |
その中には前に板を置くから前板っていうのがあります |
その奥には |
だて締め、腰ひも |
それが2本あって完成です |
本来でしたらこの着物に |
ゾウリを履いていただくことになるんですが |
今回室内なのでその作業はしてないんですけども |
下がちょっと長い目でずるようになってますよね |
これはゾウリが履いた時に |
ちょうどのサイズになるように |
着付けをしました |
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