Lesson Transcript

幸せの定義ってなかなか見つからないんですよね
国によっても違うし 文化によっても違うし
時代によっても違うし
じゃあそう考えた時に
何を持って幸せとするのか
この幸せの定義を使ったから みんな全て良くなるんだろうか
じゃあ違った定義を皆さんに
紹介した場合にそれで人は幸せになるんだろうか
そこがすごく難しいんですよね
今のメンタルヘルスっていう話っていうのは
よく出てくるんですけど
それとかそういうもの自体を
それを目指すっていうこと自体が
どうなのかなっていうのが
私の疑問ではあるわけですよね
例えばいろんなビジネス本っていうのが
今出版されてるわけであって
いろんな成功した実業家とか
スタートアップビジネスのオーナーなんかの
ストーリーなんかいっぱい出てるわけですよね
でもそれを皆さん真似したからって言って
じゃあみんながスティーブ・ジョブズとなれるかとか
じゃあみんながテスラーみたいな会社を
作れるかってそうでもないわけだし
結局のとこそれは一つの実例にしかないわけだし
でもそれっていうのも彼らもうその運とか
いろんな人のつながりがあったから
そういうことができたわけであって
言ってみれば偶然性ってものかなり高いわけなんですよね
最近目にされた方とか聞いたことがあるっていう方も
わかるかもしれませんが
ニセモノ症候群インポスターシンドロームってものがございます
それはですねどういうことかというと
自分が今この地位にいるんだと
でもその地位にたどり着いたのは
自分の能力や努力ではなくて
誰かの手伝いがあったからとか
たまたま運が良かっただけだとか思ってる人がいるんですよね
だからこそ
いつの日か誰かに
この人は自分はその能力がないんだ
その努力もしてないんだって見透かされてしまって
相手にされなくなってしまう
その恐怖を日々感じてる人っていうのを
その恐怖自体っていうのを
インポスターシンドロームとかニセモノ症候群っていうんですよね
いろんな方が自分っていうものっていうのは
本当にここにいるのは自分の力によっているものなんだろうか
努力によるものだろうかって
考えてる方って多いと思うんですよね
そういう考え方になると
すべて自分のこれから何かやることっていうのは
その意思を決定した後っていうのは
すべて自分の責任だっていう風な
発想になっちゃうんですよね
実際に私もそうですし
例えば今でもそうなんですけど
たまにこういう風な
人の前で話す機会とかをいただいた時に
それはこの人を知っていたから
この回を紹介されたのかなとか
たまたまあそこで
あの人がこの私のYouTube
テデックスとかのそういうのを見てくれたから
自分ここにいるのかなと
でもテデックスもたまたま人に誘われたから
みたいな形で思っちゃって
本当は自分の話してる内容とか
みんな気にしないんじゃないかとか
自分ってそれに値する努力をしてるのか
してるんだろうかって常に考えちゃったりとかして
やっぱり不安になる時って
ほぼ毎日なんですよね
だからこそ
じゃあこのインパスターシンドロムで
いろんな苦しみってものをどう取り省くかっていう
解決法ってなかなかないんですよね
でもそれを違った目線で見て
緩和することはできるかもしれないなと思うんです
だからその自我の捉え方とか
じゃあインパスターシンドロームっていうのは
完全に自分がすべて自分の人生
コントロールしてるっていう考え方から
ちょっとずれてみるっていうのは
確かに解決法かもしれない
よく言われるのが運も実力の内っていう
言い方もするんだけど
その逆もあると思うんですよね
実力も実は運の内じゃないのかなと
そうなってくるとまた
自分の意思ってどこにあるんだろうかっていう
発想にもなってくるわけなんですけど
言ってみれば
自分の意思ってどこで
働いたんだろうかって
自分の意思でここで何かを決定したから
今こういう状態にあるんだじゃなくて
実はいろんな人の言葉とか
状況とかが重ね合って自分はなんとなく
こういうふうな決断したように思ってるけど
実はそうじゃなかったんだよね
それが実は当たり前なのかなと思い出した時に
ある程度は楽になりましたよね
だから幸せっていうのも
実は幸せの語限定
幸せ英語でハピネスですよね
ハピネスのもあと
偶然性のhappenですよね
だから実は幸せって意外と
偶然性のたまものじゃないかなってところあるんですよね
でもそれを求めてしまったり
例えば成功本とか読んで
ビジネス成功本読んでその通り求めようとして
だいたいは失敗するわけであって
幸せってものを求めようとした時に
多分失敗するほうが高いだと思うんですよね
だからそこのところを
もう一度考えていく必要があるんではないかと思います
Well-beingの話ですが
私もそのwell-beingってものに
ちょっと色々関わったりとかしてるんですけど
例えば2022年の
ワールドハピネスレポートの
チャプター6にもちょっと関わってます
実際僕の名前も出てます
ただそこでやっぱり
ウェルビングってことを考えた時に
最近はウェルビングって実は幻想なのかな
っていうふうに思っちゃったりするんですよね
そう考えた時に
ウェルビングって考え方って
どうしても未来は良い方向に行くんだ
っていう考えをベースにしてるわけであって
だからウェルって言葉っていうのが
ボルっていうと
オードハイジャーマンの語源から来てるわけで
やっぱり
発するとか
やっぱり希望するっていう意味であって
今自分がない状態になりたいっていうところが
ウェルビングなんですよね
そうなると
常に右肩上がりの状態じゃないと
ウェルビングって存在しないんじゃないかな
だからこそ幻想だからこそそれにしがみつくと
余計苦しむんじゃないかなっていうのが僕の思いですね
言ってみればこういう動きしたいって
動けない時っていっぱいあるわけですよね
だからそういうことを考えた時に
言ってみれば
自分らしさとかそういう考え方に
執着してしまうと
どうしても
自分でコントロールできないものが
圧倒的ないすぎてそれがストレスになってしまったりとか
それが苦しむのもとになるってことが
いっぱいあると思います
全てがですね
自分でコントロールできると
我々思いがちになってしまうんですけど
実はそうじゃないっていう現状がある
そこには現状と理想のギャップがあるわけですよね
そんな時に
言ってみればそこで不満っていうのが
起きるわけなんですよね
それが実は仏教でいう苦しみっていうわけなんです
苦しみっていうのは
痛いとかそういう苦しみではなくて
実は不満なんですよ
自分が理想としてるものと
現実とのギャップってものが不満を生む
一つ考えていただきたいのは
人っていう考え方で自分を捉えてみる
もっといろんなものが入り組んでる
ここに自分というただ状態であるんだって
この瞬間の状態であるんだっていう
捉え方をしてみるのがいいのかな
だからこそ
じゃあありのままって
今どういう状態なんだろうかって
見ていくっていうところっていうのが
仏教とかでよく言う苦しみを
減らしていくっていう考え方になるわけなんですよね

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