Lesson Transcript

それでは、まずは自分の呼吸に注意を持っていきましょう。
自分がどんな呼吸をしているんだろうか
感じ取ってみましょう
ここでは自分の呼吸をコントロールする必要はございません
ただ自分がどんな呼吸をしているのか
ただ感じ取ってみてください
様々な言語で存在するとか
あり方という言葉がありますが
息をするとか血が巡るという言葉と語源を同じくするケースが多いです
ということはおそらく人類が自分たちの言葉を生み出しているときに
自分の存在やあり方を考えるのではなく
自分の鼓動や息を感じることによって
自分のあり方存在を感じていたのではないでしょうか
ですからまずは自分の息を感じるところから始めてください
次にですね
ゆっくりと皆さんの注意を
椅子や床やクッションに触れている体の部分に持っていってください
そこで自分の体の重さがどのようにかかっているんだろうか
自分の体の重さを感じ取ってみてください
そこから次はですね
自分の体が今どんなものに乗っかっているんだろうか
今皆さんが座られている椅子や床やクッション
どういうものなんだろうかと感じ取ってみてください
この場合
皆様に視覚障害があると想像していただいて
目が見えないと
もし自分の目が見えなければ
自分は周りの世界をどういう風に捉えようとするんだろうか
人間は色や形で世界を捉えることが多いですが
もし目が見えない場合
触覚や温度とか
そういうものにもっと敏感になるのではないでしょうか
この場合
もし触覚
質感
ザラザラしているとか
すべすべしているとか
固いとか柔らかいとか
また温度
温かいとか冷たいとか
でもそういった
温かさ
冷たさ
固さ
柔らかさ
そういう言葉にしたとき
実際何を自分は経験しているんだろうか
冷たいって実際どういうことなんだろうか
柔らかいって実際どういうことなんだろうか
そういう感じで注意を向けてみてください
今から皆さんの尾底骨を捉えてください
今尾底骨と聞いて
頭に尾底骨のイメージが浮かんでいる方もいるかもしれません
そのイメージを使って
自分の尾底骨を捉えようとしている方もいるかもしれません
ただ今は
そんなイメージをなくして
実際自分の尾底骨というものを捉えようとしてみてください
もし尾底骨が捉えることができたのならば
そこで息をゆっくりと吸っていただいて
息をゆっくりと吐くのに合わせて
背骨の中をゆっくりと
皆さんの注意を上に向けて
移動させていってください
息を吐くごとに
ゆっくりと
ゆっくりと
皆さんの注意を
背骨の中を通すように
特に一個一個の背骨を感じるように
上に移動させていってください
もし皆さんの注意が
首のあたりに来ているようでしたら
首を使って
頭の重さを感じ取ってみてください
自分の頭はどれくらい重いんだろうか
そして首のどの部分で
頭の重さを一番感じ取っているんだろうか
そこから今度はまた呼吸の方に注意を持っていってください
今度は鼻からどんな空気が体の中に入っていって
どんな空気が体の外に鼻や口を抜けて出ていっているんだろうか
空気の質感、温度、湿度、香りを捉えてみてください
ここでも皆さんが湿度、質感、温度、香りといったときに
実際何を感じているんだろうかと注意を向けてみてください
そこから今度はゆっくりと皆さんの注意を胸や背中に持っていってください
息を吸うときに胸や背中が広がっていく
そして息を吐くときは胸や背中が縮んでいく
このような呼吸によって生み出される感覚に注意を持っていってください
もしこの動きや感覚を捉えることができるようでしたら
今度はそれを使って
自分の上半身
どんな形でどんな大きさなのかを感じ取ってみてください
皆さんの中には自分の姿なんて知っている写真やビデオや
鏡で自分の姿を見たことがあるという方もいるかもしれませんが
今は呼吸によって生み出される動きや感覚で自分というものを捉えてみてください
今度は皆さんの注意をおへそのちょっと下あたり
そしてちょっと中のあたりにある丹田という場所に注意を持っていってください
丹田という場所は
禅や武道や中国医学で重要な場所です
息を吸うときは
息を吸うときはその丹田が前に向かって突き出していくように
そして息をゆっくりと長く吐くときは
丹田を使って
空気を皆さんの尾底骨に押し付けるような感じで息を吐いていってください
もし可能ならば息を吐き終わったあたりで息を軽く止めてみてください
息を止めたときに皆さんは何を感じることができるのでしょうか
呼吸によって様々な動きや感覚が生み出されていますが
その呼吸を止めたとき皆さんの体の中にはどんな感覚動きが残っているのでしょうか
それを感じ取ってみてください
息を止めたら
この瞑想をゆっくりと終えてください

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