Dialogue

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Lesson Transcript

「新卒一括採用」とは、多くの日本企業が行う若年労働者を確保するための一つの形態である。
まるでイワシ漁のように、高校・大学・大学院を卒業する者を、一度にそして大量に採用するのである。
時代遅れであるといわれつつも、この方法を採用する企業が多いのは、世間に良いイメージをもってもらえるからだ。
「新卒一括採用」を行う企業は、採用を計画的に行っているということであり、定期的に一定数を雇用するということは、企業の経営が安定していることを意味する。
したがって、「新卒一括採用」の漁場に名乗りを上げるのは、企業のイメージアップにもつながるのである。
採用された側も、「それなり」の企業に採用されたことを誇りに感じるから、勤労意欲へもつながっていくことが期待される。
一方、経済に対する先行きが不透明ななかで、「新卒」にこだわらない企業もでてきた。
高い貢献度を期待できる技能と知識をもつ人材を確保したいのが、企業の本音である。
そのためにはイワシ漁ではなく、マグロの一本釣りのように、狙いを定めて人材を吟味したい。
すると、そこで「新卒」「既卒」を区別することには、ほとんど意味がなくなる。
また、グローバル採用を行う企業も増加し、年に一度という限定的な採用活動を行っていたのでは、不都合なことも多くなってきた。
「失われた30年」を目前に、日本の経済には戦後のような劇的な発展は望めない。
そうしたなかで、企業は「新卒一括採用」を次第に見直し始めている。
企業と被雇用者とのマッチングを第一に考え、「新卒」にこだわらず通年で採用活動を行い、確実に戦力となる人物なら「中途採用」もしようとする企業も増えてきているのが実状だ。

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