| INTRODUCTION |
| Natsuko: 第21回中級レッスン、この番組はエァクレーレンの提供でお送りしています。Natsukoです。 |
| Yoshi: Yoshiです。 |
| Natsuko: Yoshiさん、こんにちは。 |
| Yoshi: こんにちは。 |
| Natsuko: 今日のレッスンは、なんか特別長いみたいですよ。 |
| Yoshi: そうですね。 |
| Natsuko: でも、レッスンに入る前に、そう言えば今日は特別な日でしたよね。 |
| Yoshi: え?何の日でしたっけ? |
| Natsuko: え、覚えてないですか? |
| Yoshi: えーっと、今日は、7月7日、あ、そうか、たなばたですね。 |
| Natsuko: そうですよ。今日は、夜晴れてくれるといいなって日本の人はみんな思ってるんですよね。 |
| Yoshi: はい。 |
| Natsuko: それが、じゃぁどういうことなのか、レッスンの中で説明してくれるみたいなんで、じゃぁ、さっそくRyutaさんとSatokoさんの会話に移りましょう。 |
| Yoshi: はい。 |
| DIALOGUE |
| 智子: 久しぶりに札幌の空気を吸った。本当にきれいですね。 |
| 竜太: そうですね。やっぱり、北海道がいいです。 |
| 智子: でも、今10時です。稚内までの電車がなくなった。どうしよう? |
| 竜太: よかった。実は、行く前に、見せたいところある。僕を信用している? |
| 智子: まあ。 |
| 竜太: じゃ、行きましょう。 |
| 竜太: はい、到着。降りましょう。 |
| 智子: 星がきれい! |
| 竜太: 今日は何の日でしょう? |
| 智子: ああ!七夕だ! |
| 竜太: そうだよ。 |
| 智子: あ!天の川が見える!あの物語、なつかしいわ。覚えてる? |
| 竜太: むかしむかし、天の川のそばには天の神さまが住んでいました。 |
| 智子: すごい! |
| 竜太: 天の神さまには、一人の娘がいました。名前を |
| 智子: おり姫と言いました。 |
| 竜太: おっ! |
| 智子: おり姫ははたをおって、神さまたちの着物をつくる仕事をしていました。おり姫がやがて年頃になり、天の神さまは娘に、おむこさんをむかえてやろうと思いました。いろいろさがして見つけたのが、天の川の岸で天のウシを飼っている、ひこぼしという若者です。 |
| 竜太: やるね。ひこぼしは、とても立派な若者でした。おり姫も、かがやくばかりに美しい娘です。二人は相手を一目見ただけで、好きになりました。 |
| 智子: 二人は結婚して、楽しい生活を送るようになりました。でも、なかが良すぎるのも困りもので、二人は仕事を忘れて、遊んでばかりいるようになったのです。 |
| 二人: 「おり姫がはたおりをしないので、みんなの着物が古くてボロボロです。はやく新しい着物をつくってください」 |
| 二人: 「ひこぼしが世話をしないので、ウシたちが病気になってしまいます」 |
| 竜太: 天の神さまに、みんなが文句を言いに来るようになりました。神さまは、すっかり怒ってしまい、「二人は天の川の、東と西に別れてくらすがよい!」と、いって、おり姫とひこぼしを、別れ別れにしたのです。 |
| 智子: でも天の神さまは、おり姫があまりにも悲しそうにしているのを見て、こういいました。 |
| 竜太: 「一年に一度だけ、七月七日の夜だけ、ひこぼしとあってもよろしい」 |
| 智子: それから、一年に一度会える日だけを楽しみにして、おり姫は毎日、いっしょうけんめいはたをおりました。 |
| 竜太: 天の川の向こうのひこぼしも、天のウシを飼う仕事にせいを出しました。そして、待ちに待った七月七日の夜、おり姫は天の川をわたって、ひこぼしのところへ会いに行きます。 |
| 智子: でも、雨が降ると天の川の水かさが増えるため、おり姫は川を渡ることが出来ません。 |
| そんなときは、どこからともなくカササギと言う鳥が飛んできて、天の川にはしをかけてくれるのです。 |
| 竜太: さあ、あなたも夜空を見上げて、2人の再会を祝福してあげてください。おしまい。 |
| 智子: 竜太くん、素敵だわ! |
| 竜太: 智子さんもなかなか七夕通だな。 |
| Yoshi: 次はPeterさんの英語が入ります。 |
| 智子: 久しぶりに札幌の空気を吸った。本当にきれいですね。 |
| It’s been awhile since I’ve breathed Sapporo’s air. It’s really clean right? |
| 竜太: そうですね。やっぱり、北海道がいいです。 |
| Right. As expected, Hokkaido was good. |
| 智子: でも、今10時です。稚内までの電車がなくなった。どうしよう? |
| But it’s 10 o’ clock. There are no more trains for Wakkanai. What should we do? |
| 竜太: よかった。実は、行く前に、見せたいところある。僕を信用している? |
| Good. The truth is before we go, I have a place I want to show you. Do you trust me? |
| 智子: まあ。 |
| Well. |
| 竜太: じゃ、行きましょう。 |
| Let’s go. |
| 竜太: はい、到着。降りましょう。 |
| Okay we have arrived. Let’s get out. |
| 智子: 星がきれい! |
| The stars are beautiful. |
| 竜太: 今日は何の日でしょう? |
| What day is it today? |
| 智子: ああ!七夕だ! |
| Ah it’s Tanabata. |
| 竜太: そうだよ。 |
| Right. |
| 智子: あ!天の川が見える!あの物語、なつかしいわ。覚えてる? |
| Ah you can see the Milky Way. The story brings back memories. Do you remember it? |
| 竜太: むかしむかし、天の川のそばには天の神さまが住んでいました。 |
| A long, long time ago next to the Milky Way there lived the God of the Heavens. |
| 智子: すごい! |
| 竜太: 天の神さまには、一人の娘がいました。名前を |
| The God of the Heavens had one daughter. Her name was |
| 智子: おり姫と言いました。 |
| Orihime. |
| 竜太: おっ! |
| 智子: おり姫ははたをおって、神さまたちの着物をつくる仕事をしていました。 |
| Orihime used loom and did the work of making the Kimonos for the gods. |
| おり姫がやがて年頃になり、 |
| Before long, Orihime became of marrying age. |
| 天の神さまは娘に、おむこさんをむかえてやろうと思いました。 |
| And the God of the Heavens thought that he should get her a husband. |
| いろいろさがして見つけたのが、天の川の岸で天のウシを飼っている、ひこぼしという若者です。 |
| He searched a lot and what he found was a boy called Hikoboshi keeping heaven’s cows at the shores of the Milky Way. |
| 竜太: やるね。 |
| Impressed. |
| ひこぼしは、とても立派な若者でした。 |
| Hikoboshi was a fine young man. |
| おり姫も、かがやくばかりに美しい娘です。 |
| Orihime was also a very fine daughter. |
| 二人は相手を一目見ただけで、好きになりました。 |
| It was love at first sight for the two of them. |
| 智子: 二人は結婚して、楽しい生活を送るようになりました。 |
| The two married and it came to be that they spent their happy life together. |
| でも、なかが良すぎるのも困りもので、二人は仕事を忘れて、遊んでばかりいるようになったのです。 |
| But having too good of a relationship is also a problem and the two forgot their work and they began to do nothing but play. |
| 二人: 「おり姫がはたおりをしないので、みんなの着物が古くてボロボロです。はやく新しい着物をつくってください」 |
| As Orihime hasn’t been weaving, everyone’s kimonos are becoming old and worn. Please make new kimonos quickly. |
| 二人: 「ひこぼしが世話をしないので、ウシたちが病気になってしまいます」 |
| As Hikoboshi hasn’t taken care of them, the cows are becoming sick. |
| 竜太: 天の神さまに、みんなが文句を言いに来るようになりました。 |
| It came to be that everyone came and complained to the God of the Heavens. |
| 神さまは、すっかり怒ってしまい、 |
| The God of the Heavens became really angry. |
| 「二人は天の川の、東と西に別れてくらすがよい!」 |
| You two should live separated east and west of the Milky Way. |
| と、いって、おり姫とひこぼしを、別れ別れにしたのです。 |
| He said and separated Orihime and Hikoboshi. |
| 智子: でも天の神さまは、おり姫があまりにも悲しそうにしているのを見て、こういいました。 |
| But the God of the Heavens saw that Orihime was really sad and said this. |
| 竜太: 「一年に一度だけ、七月七日の夜だけ、ひこぼしとあってもよろしい」 |
| Just once a year only on the night of the 7th day of the 7th month is you know right for you to meet Hikoboshi. |
| 智子: それから、一年に一度会える日だけを楽しみにして、おり姫は毎日、いっしょうけんめいはたをおりました。 |
| From then on, looking forward only to the one day of the year when they could meet, Orihime worked hard at the loom every day. |
| 竜太: 天の川の向こうのひこぼしも、天のウシを飼う仕事にせいを出しました。 |
| Also Hikoboshi on the other side of the Milky Way put his back into the work of caring for the cows. |
| そして、待ちに待った七月七日の夜、おり姫は天の川をわたって、ひこぼしのところへ会いに行きます。 |
| Then on the evening of the 7th day of the 7th month that they were waiting for, Orihime crosses the Milky Way and goes to Hikoboshi’s place to meet. |
| 智子: でも、雨が降ると天の川の水かさが増えるため、おり姫は川を渡ることが出来ません。 |
| But because when it rains, the Milky Way’s water level rises, Orihime can’t cross the river. |
| そんなときは、どこからともなくカササギと言う鳥が飛んできて、天の川にはしをかけてくれるのです。 |
| On such occasions, a Magpie flies out of nowhere and places a bridge over the Milky Way for her. |
| 竜太: さあ、あなたも夜空を見上げて、2人の再会を祝福してあげてください。 |
| You should also look up to the night sky and bless their union. |
| おしまい。 |
| The end. |
| 智子: 竜太くん、素敵だわ! |
| Ryuta, that’s wonderful. |
| 竜太: 智子さんもなかなか七夕通だな。 |
| Satoko, you are also quite the Tanabata expert. |
| POST CONVERSATION BANTER |
| Yoshi: Natsukoさん、今日の会話はどうでしたか? |
| Natsuko: なかなかロマンチックですね。 |
| Yoshi: そうですね。 |
| Natsuko: ふたりともいい雰囲気だったんじゃないですか? |
| Yoshi: はい。さぁ、これからどうなっていくんでしょうか? |
| Natsuko: 楽しみですね。 |
| Yoshi: はい。 |
| VOCAB AND PHRASE USAGE |
| Natsuko: では、今日の語いに行きましょう。最初のキーワードは、こまりもの |
| Peter: Troublesome. |
| Natsuko: Yoshiさん、例をお願いいします。 |
| Yoshi: このマイクは困りものです。いつも雑音が入ります。 |
| Peter: This mike is troublesome. There is always noise. |
| Yoshi: 次のキーワードは、わかれわかれ |
| Peter: Separate. |
| Natsuko: これは、動詞にするにはどうすればいいですか? |
| Yoshi: 「する」を付けて、わかれわかれにする |
| Natsuko: 普通は、人を別々にすることを言いますね。 |
| Yoshi: はい。 |
| Natsuko: 家族とか夫婦について、よく言います。つまり、本当は一緒にいるはずの人たちが、別々になってしまうというNuanceがあります。 |
| Yoshi: ちょっと悲しいですね。 |
| Natsuko: そうですね。 |
| Yoshi: まぁ、しかたないですね。 |
| Natsuko: え?そうなんですか?次のキーワードは、あまりにも |
| Peter: Excessive, too much. |
| Natsuko: Yoshiさん、例をお願いします。 |
| Yoshi: Peterさんがあまりにも悲しそうにしているので、チョコレートを買ってあげました。 |
| Natsuko: 親切ですね。 |
| Yoshi: はい。 |
| Peter: Because Peter looked too sad, I bought him chocolates. |
| Yoshi: 次のキーワードは、まちにまった |
| Peter: Long-awaited. |
| Yoshi: Natsukoさん、例をお願いします。 |
| Natsuko: 待ちに待った旅行の日が来ました。 |
| Peter: The long-awaited day of the trip came. |
| Natsuko: 次のキーワードは、みずかさ |
| Peter: Water level, water volume. |
| Natsuko: 川の水かさが増える |
| Peter: The water level of the river rises. |
| Natsuko: 日本では、台風の時期によく聞きますね。 |
| Yoshi: 日本は雨が多いですしね。 |
| Natsuko: そうですね。「川の水かさが増えているので気を付けてください」というニュースを聞いたら、避難して下さいね。 |
| Yoshi: 次のキーワードは、どこからともなく |
| Peter: From out of nowhere. |
| Yoshi: あー、Peterさん、どこからともなく声が聞こえました。聞きましたか? |
| Peter: Peter, I heard a voice out of nowhere. Did you hear something? |
| Natsuko: なんかひとりごとを言っているみたいですね。どんな声が聞こえたんでしょうね。はい、次行きますよ。次のキーワードは、かささぎ |
| Peter: Magpie. |
| Yoshi: 次のキーワードは、さいかい |
| Peter: Meet again. |
| Natsuko: 次のキーワードは、しゅくふくする |
| Peter: Congratulate. |
| Yoshi: 次のキーワードは、としごろ |
| Peter: Around the age of |
| Yoshi: 「もう年ごろ」と言うだけで、その女性、あるいは男性が、もう結婚してもいい年齢だとか、彼女・彼氏ができてもいい年齢だとかいう意味に使いますね。 |
| Natsuko: そうですね。それ以外の意味に使う場合には、たとえば、そろそろ親元を離れてもいい年ごろだ。 |
| Peter: Around the age to leave one’s house, around the age to leave one’s parents. |
| Natsuko: 次のキーワードは、むかえる |
| Peter: To greet, to welcome, to come, to reach. |
| Natsuko: Yoshiさん、例をお願いします。 |
| Yoshi: あたたかく人を迎える |
| Peter: Give someone a warm welcome. |
| Yoshi: もうじき定年を迎える |
| Peter: I am approaching retirement soon. |
| Natsuko: ですから、この言葉は、人を迎えるという場合と、人ではなくてもっと抽象的なものを迎えるというふうにも使います。 |
| Yoshi: 次のキーワードは、きし |
| Peter: Bank, coast, shore. |
| Yoshi: 向こう岸 |
| Peter: Opposite bank. |
| Yoshi: 太平洋岸 |
| Peter: Pacific coast. |
| Yoshi: 同じ漢字でも、「向こう岸」の「岸」と、「太平洋岸」の「岸」というように、違う読み方になることがありますので、気を付けて下さい。 |
| Natsuko: 次のキーワードは、かう |
| Peter: Raise. |
| Natsuko: ペットを飼う |
| Peter: Keep a pet. |
| Natsuko: うちの飼い犬 |
| Peter: Our pet dog. |
| Yoshi: Natsukoさんは、何かペットを飼っていますか? |
| Natsuko: 実家で猫を飼っています。 |
| Yoshi: 私は何も飼っていません。 |
| Natsuko: Peterは? |
| Yoshi: 次のキーワードは、ひとめみる |
| Peter: First sight. |
| Yoshi: その車を一目見て好きになりました。 |
| Peter: I like that car the first time I saw it. |
| Natsuko: この「ひとめ」というのが、最初に見た時に、という意味なんですよね。 |
| Yoshi: そうですね。 |
| Natsuko: 他に「ひとめ」を使ったどんな例がありますか? |
| Peter: I instantly know when someone’s telling a lie. |
| Yoshi: ひとめぼれする |
| Peter: Fall in love at fight sight. |
Outro
|
| Natsuko: はい、今日は長くてたいへんでしたね。 |
| Yoshi: そうですね。 |
| Natsuko: あのー、聞くだけだとたいへんかもしれないですけど、Japanesepod101.comに行ってPDFをダウンロードして、ラーニングセンターでポイントをチェックして、よく復習して下さい。 |
| Yoshi: がんばって下さい。 |
| Natsuko: それじゃ、また来週。 |
| Yoshi: またね。 |
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