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Lesson Transcript

オーディオブログ シーズン7 第19課 元号
「元号(もしくは年号)」は、紀元前140年、漢(かん)の武帝(ぶてい)の「建元(けんげん)」に始まり、以降の中国王朝、朝鮮、日本において普及したが、今日では日本にしか残っていない。
グローバル化が進んだ今日、西暦と元号とを併用することは、いささか煩瑣であるため「元号の廃止」をささやく声も聞かれるが、大きな動きとはなっていない。
日本人にとっては、近現代史は西暦で考えるよりも、元号で考えたほうが便利なのである。
ところで、日本における元号の始まりは、645年「乙巳の変(いっしのへん)」にさかのぼる。
日本史に名高いこの事件は、天皇中心の中央集権国家樹立を目指した皇子らによるクーデターであったが、その政治改革の一つとして元号「大化」が制定された。
「大化」のあとは、断続的に制定されたものの、701年の「大宝(たいほう)」からは定着し、現在の「平成」にまで至っている。
このシステムの背景には、天皇は、時間をも支配するという概念があり、元号の制定権は天皇にあった。
そのため、新天皇の即位や、祥瑞(しょうずい)、自然災害や戦乱などが起きると、天皇は、災厄を払い、人心を一新するために改元を行った。
一人の天皇に対して、多くの元号が制定されているのはそのためである。
「明治」以降は、「一世一元」とされ、その元号が天皇の諡号(しごう)となった。
天皇の専権事項であった元号の制定であるが、現在は、「元号法」により、決定権は内閣にあると定められている。
元号は、常に中国の古典から「2字」の佳字が用いられる。
ちなみに、現在の「平成」は、『史記』の「内平外成(内平かに外成る)」、『書経』の「地平天成(地平かに天成る)」からとったものとされる。
「内平外成」は、家の中がよく治まり世の中も平和である、「地平天成」は、世の中が平穏で何事もうまくいくという意味であり、転じて、日本も世界も平和で幸せになるというような願いが込められていた。
今上陛下の生前退位が特別法によって認められ、「平成」の御代(みよ)も終盤に差し掛かっている。
次の元号については、「平成」のときと同様に、東洋史などの学識経験者らが案を練り、内閣によって決定されるだろう。

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