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Hide徳川慶喜
最後の将軍、徳川慶喜(よしのぶ)。江戸幕府の第15代目の将軍の座に就いた彼がした最大の仕事は、約260年続いた徳川の時代に幕を下ろすことでした。
江戸時代の最後は黒船の来航から始まります。1853年、マシュー・ペリー率いるアメリカの艦船が日本にやってきたのです。当時江戸幕府は「鎖国」という外国と交流を断つ政策。船体を黒く塗った巨大な西洋式の船を初めて見た人々は「黒船」と呼び恐れます。
この時代、アメリカ・イギリス・フランスをはじめとする西欧諸国はインド、東南アジアに植民地を拡大しようと必死になっており、アメリカの狙いは清(当時の中国)でした。清に行く途中に寄る港を確保するため、アメリカは武力を背景に幕府に開国を迫りました。幕府はアメリカの持つ武力、近代文明に圧倒され開国を余儀なくされます。
平和な世が続いていたため、幕府は弱腰で危機管理能力に欠けていました。それに反発した薩 摩藩(さつまはん・現在の鹿児島県)や長州藩(ちょうしゅうはん・現在の山口県)等が中心となり、幕府を倒し、天皇を中心とした近代国家を作るべきだという動きが高まりました。当然そうした勢力と幕府側は壮絶な争いを繰り広げます。
この時代、国の内戦というのは外国のかっこうの餌食になる大変危険なものでした。この事に気づき、危惧した者が慶喜に戦をやめ、「大政奉還」(たいせいほうかん・政治権力を天皇に返すこと)をするよう助言をします。最初は聞く耳を持たなかった慶喜ですが、最終的にはそれを受け入れ、1867年江戸時代は終わりを迎えたのです。
もし、慶喜が大政奉還を決断しなかったならば、今日の日本の繁栄はなかった、いや日本という国すら存在しなかったと言われています。
1870年頃、皆さんの国では何が起こりましたか。