Lesson Transcript

マーガレット: わあ……。ここ、すごく静かですね。
ケン: そうでしょう?外の音は全然聞こえませんよ。
マーガレット: ええ。外の通りは車がたくさん走っていて、すごくうるさかったから……。このロビーに入った瞬間、別世界みたいです。
ケン: ようこそ、「トリプル・アーモンド・ビル」へ。オーナーの小林ケンです。初めまして、マーガレットさん。
マーガレット: 初めまして、小林さん。今日はありがとうございます。素敵なビルですね。名前も……ユニークでかわいいです。「トリプル・アーモンド」ですか?
ケン: あはは。そうです。ちょっと変わった名前ですよね。ここに来るまで、迷いませんでしたか?
マーガレット: 実は、少し迷いました。東京の道って、本当に難しいですね。まるで迷路みたいです。
ケン: わかります。東京の道は複雑ですからね。マーガレットさんは、アメリカのニュージャージー出身でしたっけ?
マーガレット: はい、そうです。ニュージャージーです。あちらの道はもっとシンプルなんですよ。
ケン: なるほど。僕は札幌の出身なんですけど、札幌の道もすごくわかりやすいんですよ。「碁盤の目」って知っていますか?
マーガレット: ゴバンノメ?いいえ、初めて聞きました。
ケン: 将棋やチェスみたいなボードゲームの盤のことです。道がまっすぐで、四角く区切られているんです。だから、札幌の人は東京に来ると、みんな迷うんですよ。
マーガレット: そうなんですね!小林さんも迷うなんて、ちょっと安心しました。
ケン: さあ、行きましょうか。部屋は最上階のペントハウスです。
マーガレット: ペントハウス……!すごいですね。
ケン: こちらのエレベーターへどうぞ。
マーガレット: ……うわっ。このエレベーター、動くのがすごく速くないですか?
ケン: 大丈夫ですか?最新の高速エレベーターなんです。でも、揺れはほとんどないでしょう?
マーガレット: はい、揺れませんけど……耳が少しキーンとします。まるで飛行機に乗っているみたい。
ケン: すみません、すぐ着きますから。唾を飲み込むと楽になりますよ。……ところで、マーガレットさんは日本で看護師の研修をしているんですよね?
マーガレット: あ、はい。大学病院のプログラムで来ています。毎日忙しくて、家に帰る頃にはもうクタクタなんです。
ケン: それは大変ですね。看護師さんの仕事は本当に尊敬します。
マーガレット: いえいえ……。小林さんはどんなお仕事をされているんですか?このビル、すごく立派ですけど。
ケン: 僕はデジタルファイナンスの仕事をしています。ブロックチェーンとか、暗号資産とか……知っていますか?
マーガレット: ええと……ビットコインとか、そういうのですか?
ケン: 正解です!その世界は24時間動いているので、僕もずっとパソコンを見ているんです。だから、家では完全にリラックスしたくて、この「完璧な空間」を作ったんですよ。
マーガレット: なるほど……。リラックスするための家なんですね。
ケン: さあ、着きました。12-Aです。
マーガレット: 鍵はどこですか?
ケン: 鍵はありません。僕のスマートフォンで……ほら、これで開きます。
マーガレット: わあ、すごい!スマホが鍵なんですね。便利そう!
ケン: どうぞ、入ってください。
マーガレット: うわあ……!なんですか、これ!
ケン: どうですか?
マーガレット: すっごく広いです!それに、壁が全部ガラスですね。景色がすごい……。東京の街が全部見えますよ。
ケン: はい。これは「オープンコンセプト」というスタイルです。壁を少なくして、部屋を広く見せているんです。
マーガレット: 本当に開放的ですね。でも、こんなに窓が大きいと……外から丸見えじゃないですか?
ケン: 心配しないでください。見ていてくださいね。「スマートホーム、ブラインドを閉めて」
マーガレット: ええっ!?声で動くんですか?
ケン: はい。照明も声で操作できますよ。「スマートホーム、ライトを点けて」
マーガレット: すごい……!なんだか映画の悪役になったみたいですね。椅子に座って、世界を操るみたいな。
ケン: 確かに!悪役の気分になれるかもしれませんね。
マーガレット: でも、ちょっと質問してもいいですか?
ケン: もちろんです。何でも聞いてください。
マーガレット: こんなにガラス張りだと、夏はすごく暑くないですか?温室みたいになりそうで……。
ケン: ああ、それはよく聞かれます。でも大丈夫ですよ。このガラスは、熱をカットする特別な加工がしてあるんです。
マーガレット: へえ、そうなんですか。
ケン: はい。それに、エアコンも業務用の強力なものが入っていますから、夏でも涼しいですよ。
マーガレット: それなら安心です。私、暑いのが苦手なので。
ケン: 実は、僕はこの部屋を貸すことにしたんです。今はテニスクラブを買収する話が進んでいて、そちらで忙しくなるので。
マーガレット: テニスクラブを買うんですか?すごいですね。テニスがお好きなんですか?
ケン: いえ、まだ始めたばかりです。習っているところですよ。マーガレットさんは何か趣味はありますか?
マーガレット: 私は手芸が好きなんです。編み物とか、縫い物とか。仕事で疲れた時に、何かを作ると癒されるんです。
ケン: へえ、いいですね。手先が器用なんですね。……あ、こちらがキッチンです。
マーガレット: え?ここがキッチンですか?何もないように見えますけど……。
ケン: ふふふ。生活感を隠すために、全部収納してあるんです。冷蔵庫もこのパネルの後ろですよ。
マーガレット: うーん、おしゃれですけど……。私、料理やお菓子作りも好きなので、道具がたくさんあるんです。お鍋とか、ボウルとか。これじゃあ、しまう場所が足りないかも……。
ケン: ああ、なるほど。料理道具が多いんですね。……でしたら、玄関の近くに大きな収納庫がありますから、あまり使わないものはそこに置くのはどうですか?
マーガレット: うーん、料理中にいちいち取りに行くのは大変だし……。
ケン: あ、でもこれを見てください!このキッチンの自慢です。
マーガレット: エスプレッソマシンですか?すごく立派な機械ですね。
ケン: そうなんです。このエスプレッソマシンはWi-Fiにつながっていて、ベッドからコーヒーがいれられるんですよ。
マーガレット: ええっ!?ベッドから?
ケン: はい。朝起きて、スマホでボタンを押せば、キッチンに来る頃には熱いコーヒーができています。
マーガレット: それは……最高ですね!私、コーヒーが大好きなんです。毎朝それができるなんて夢みたい。
ケン: でしょう?気に入ってもらえて嬉しいです。次は寝室に行ってみましょう。
マーガレット: はい。……あれ?ここのドアを閉めると、急に静かになりましたね。
ケン: ここは「静寂ゾーン」です。壁にも床にも防音材を使っていますし、窓ガラスは3枚重ねです。外の音は一切入りません。
マーガレット: 本当に静かですね……。私の今の部屋は、隣の人のテレビの音が聞こえるんです。ここならぐっすり眠れそう。
ケン: 睡眠は大事ですからね。……あ、そこの奥の部屋は、今は僕の漫画コレクションが置いてあるんですが。
マーガレット: 漫画ですか?こんなにおしゃれな部屋に?
ケン: 実は大好きなんです。でも、引っ越すときに全部持っていきますから、空いたらマーガレットさんの部屋として使ってください。
マーガレット: 本当ですか?じゃあ、そこを私の「ソーイングルーム」にしてもいいですか?ミシンを置いて、作業部屋にしたいです!
ケン: もちろんです!趣味の部屋にするのはいいアイデアですね。……それから、こちらがウォークインクローゼットです。
マーガレット: うわあ……!広い!私がニュージャージーで最初に住んだアパートより広いかも(笑)。
ケン: それは言い過ぎですよ(笑)。でも、服や荷物はたくさん入りますよ。
マーガレット: これだけあれば、冬のコートも全部入りますね。素晴らしいです。
ケン: では、生活のことも少し話しましょうか。通勤はどうですか?
マーガレット: 病院までは地下鉄で行きます。駅は近いですか?
ケン: 歩いて2、3分です。すぐそこですよ。しかも、病院まで乗り換えなしで行けます。
マーガレット: 2、3分!それは助かります。夜勤明けで帰ってくるとき、あまり歩きたくないので。
ケン: そうですよね。この辺りは夜でも明るいし、24時間警備員がいるので安全ですよ。レストランも多いから、食事にも困りません。
マーガレット: 買い物はどうですか?スーパーマーケットはありますか?
ケン: すぐ近くにオーガニックのスーパーがあります。品質はすごくいいんですけど、値段はちょっと高いかな……。普通のスーパーに行きたいなら、歩いて10分くらいのところにありますよ。
マーガレット: なるほど。使い分ければいいですね。
ケン: どうですか?全体的に見て。
マーガレット: そうですね……。部屋は明るいし、クローゼットも広いし、何より静かなのが気に入りました。Wi-Fiのコーヒーメーカーも魅力的です(笑)。でも、やっぱりキッチンが少し小さいのが気になりますね。
ケン: キッチンは悩みどころですね。
マーガレット: 家賃については……予算ギリギリなんです。
ケン: ああ、そうでしたね。でも、このビルには住民専用のジムがあるんです。もし今、スポーツジムにお金を払っているなら、それを解約できますよ。そうすれば、トータルでは安くなるかもしれません。
マーガレット: あ、ジムがあるんですか?それは知りませんでした。
ケン: はい。それにインターネット代と水道代も家賃に含まれています。電気代だけ払ってもらえればいいんです。
マーガレット: インターネット込みなんですね。それなら……なんとかなるかもしれません。
ケン: 最後にバルコニーに出てみましょうか。
マーガレット: はあ……。風が気持ちいいですね。ここからの眺め、最高です。
ケン: 夜景もきれいですよ。
マーガレット: 私、ここに住んでいる自分が想像できます。キッチンは……そうですね、「キッチンワゴン」を買って置けばいいかも。そうすれば収納も増えますし。
ケン: それはいい解決策ですね!実は僕も、部屋をきれいに使ってくれる、しっかりした人に住んでもらいたいと思っていたんです。マーガレットさんみたいな人に。
マーガレット: ありがとうございます。あ、確認したいことがあるんですけど。友達を呼んでもいいですか?
ケン: もちろんです。リビングのソファはベッドにもなりますから、泊まってもらっても大丈夫ですよ。
マーガレット: ペットはどうですか?今は飼っていませんけど、いつか飼いたいなって思っていて。
ケン: ペットもOKですよ。ただ、掃除の料金が少しかかります。それから、あまり大きな動物は困りますね。馬はダメですけどね。
マーガレット: ふふっ、馬は飼いませんよ!猫くらいかな。
ケン: それなら大丈夫です。
マーガレット: 分かりました。一晩考えて、計算してみて、明日の朝までにお返事してもいいですか?
ケン: もちろんです。ゆっくり考えてください。
マーガレット: ありがとうございます。
ケン: じゃあ、行きましょうか。「スマートホーム、セキュリティ・モード開始」
マーガレット: やっぱり、かっこいいですね……!
ケン: さあ、下に降りてジムをご案内しますよ。
マーガレット: はい、楽しみです!

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