Lesson Transcript

ユウ: よし、録画スタート。皆さん、こんにちは!「ザ・パス」へようこそ。私は今、横浜の朝市に来ています。とてもうるさいです。人が多いです。そして…… ……今日はとても暑いですね。
ユウ: 今日は、食材を買います。東京の新しいレストランのために、材料が必要なんです。横浜の特別な野菜を探しています……それから…… あ、嘘でしょ。彼女だ。
ヨシミ: ユウ? ユウじゃないの?
ユウ: あ、お母さん。ここで何をしてるの?
ヨシミ: 何って? 買い物だよ。今夜はお客さんがたくさん来るからね。夕ご飯を作らないといけないんだよ。それから、スマホをしまいなさい。観光客みたいだよ。
ユウ: 観光客じゃないよ、お母さん。仕事だよ。レストランのためにビデオを撮ってるんだ。みんな、料理を見たいんだよ。
ヨシミ: 料理を見る? あんた、邪魔だよ。どいて。 見て、このピーマン。これはいいね。とても硬くて、新鮮だ。
ユウ: それ? お母さん、それは普通のピーマンだよ。こっちに来て。これを見てよ。ねじれているよ。面白い形だ。これが「個性」なんだよ。
ヨシミ: 个性? 私は面白いピーマンなんていらないよ、ユウ。切りやすいのがいいんだよ。あんたち若いシェフは……本当に「ブサイク」な野菜が好きだね。
ユウ: ブサイクじゃないよ、お母さん。これは「ファーム・トゥ・テーブル」なんだ。
ヨシミ: はあ。「ファーム・トゥ・テーブル」? 食べ物は全部、農場から来るでしょ。他にどこから来るのさ?
ユウ: 農家の人を知っている、ってことだよ! 心がつながっているんだ。
ヨシミ: 私も農家の人を知ってるよ。加藤さんでしょ。そこにいるじゃない。加藤さん、おはよう! ほらね? 手を振ったでしょ。私は二十年も加藤さんから野菜を買ってるんだよ。「ファーム・トゥ・テーブル」なんて言わないよ。ただの……「料理」だよ。
ユウ: でも、みんなストーリーが欲しいんだよ、お母さん。例えば……このトマトを見て。紫色のトマトだ。この色を見てよ。これを「生」で出すんだ。トマトと塩だけでね。
ヨシミ: それは柔らかすぎるよ、ユウ。触ってみな? すぐにダメになるよ。私はこっちの赤いトマトが必要なんだ。丈夫だからね。いいソースになるよ。
ユウ: 赤いのはつまらないよ! 全然、味がしないんだ。
ヨシミ: 安いし、壊れないんだよ。あんたはトマトサラダに二千円もとるんでしょ? 私のお客さんは、温かいシチューが食べたいの。理科の授業じゃないんだからさ。
ユウ: 理科じゃないよ、リスペクトだよ! 僕は若いスタッフに教えてるんだ。味は土から始まるんだ、ってね。
ヨシミ: あんたは、面倒くさいことを教えてるだけだよ。本当のシェフはね、普通の野菜を美味しくするんだよ。もし完璧なトマトがないと料理できないなら……あんたは下手なシェフかもね。
ユウ: う……。それは痛いな。キツイよ。話を変えよう。葉っぱの野菜を見ようよ。
ヨシミ: いいね。私は小松菜とケールが必要なんだ。
ユウ: あ、ケールがあるね。僕はこの黒っぽいケールを使いたいな。レモンオイルをかけて、生で出すよ。
ヨシミ: 生で? ケールはとても硬いんだよ、ユウ。火を通さないと。ハムと一緒に煮込むんだよ。
ユウ: ほら、それが「古いスタイル」だよ。灰色になるまで煮るんでしょ。
ヨシミ: 何だって? 灰色じゃないよ。柔らかくなるの。それが美味しいんだよ。鍋の底のスープ? あれが一番美味しいんだから。
ユウ: 味は美味しいよ、うん。でも重いんだ。僕と友達は、「シャキシャキ」が欲しいんだよ。明るい色が欲しいんだ。フライパンで三十秒だけ焼くんだ。それで終わり。
ヨシミ: そして、お客さんは一枚の葉っぱを十分も噛むことになるんだね。まあ、分かるけどさ。写真のために綺麗にしたいんだろ?
ユウ: 写真のためだけじゃないよ、お母さん! これは……
ヨシミ: 魂? 料理の魂はね、人をお腹いっぱいにすることだよ。あんたは何でも難しくするね。お母さんにそっくりだ。
ユウ: はは。あ、ヘルメットを持ってるね。自転車で来たの?
ヨシミ: もちろん。駐車場はすごく混んでるからね。それに運動が必要だし。一日中、人と話すと疲れるんだよ。あんたと話すのも疲れるけどね。
ユウ: 僕は手伝ってるんだよ! 教えてるんだ! 見て、この根っこ。セロリの根っこだ。
ヨシミ: ブサイクな物だね。ジャガイモみたいに潰せば、まあ、味は悪くないけど。
ユウ: 潰す? ダメだよ、ダメダメ。塩で焼くんだ。それから、とても薄く切るんだよ。野菜プレートにするんだ。
ヨシミ: 野菜プレート! ただのサラダって言いなよ、ユウ。
ユウ: マーケティングだよ、お母さん。アイデアを売るんだよ。
ヨシミ: 私は肉を売るんだよ。肉の話だけど、肉屋に行くのかい?
ユウ: うん、牛肉について聞きたいことがあるんだ。
ヨシミ: 新鮮な肉を選んでね。ミートローフを作るから、肉がたくさん要るんだ。
ユウ: ミートローフ? お母さん、今は七月だよ。すごく暑いよ。
ヨシミ: 七月だってお腹は空くよ、ユウ。みんなが「泡」を食べたいわけじゃないんだ。
ユウ: 泡じゃないよ! ソースだよ! ちょっと質問。お母さんのミートローフ。どうやって作るの?
ヨシミ: 脂のある肉を使うんだ。脂がないとパサパサするからね。あと、古いパンと牛乳を使う。
ユウ: パンと牛乳! ほら! それはフランスのテクニックだよ!
ヨシミ: これは「私のおばあちゃん」のテクニックだよ。
ユウ: 同じことだよ! 僕が言いたいのはそれさ。「ファーム・トゥ・テーブル」は、ただの「おばあちゃんの料理」なんだ。
ヨシミ: じゃあ、どうしてあんたの店はあんなに高いんだい?
ユウ: 正しいことをするにはお金がかかるんだよ! 加藤さんだってお金が必要だろ。
ヨシミ: 私は加藤さんに現金を払うよ。人参を買うのにウェブサイトは要らないね。
ユウ: 全く、お母さんは……。典型的な乙女座だね。全部、自分のやり方じゃなきゃダメなんだ。
ヨシミ: あんたは獅子座だね。目立ちたがり屋だ。「見て見て、僕の紫の人参!」ってね。
ユウ: 綺麗な人参なんだよ!
ヨシミ: 味はただの人参さ。ほら、桃を買いに行くよ。
ユウ: 分かった、桃はいいね。 匂いを嗅いでみて? 花みたいな匂いだ。夏の匂いがする。
ヨシミ: そうだね。で……これでまた泡を作るのかい? それともパイを作る?
ユウ: 焼きたいな。桃を焼いて、チーズと一緒に食べるんだ。
ヨシミ: ……それは美味しそうだね。塩味と甘味だ。
ユウ: 待って。今、僕のアイデアが良いって言った?
ヨシミ: 調子に乗らないで。ただのチーズと果物だよ。簡単じゃないか。
ユウ: そういうことにしておくよ。ねえ、明日はお父さんに料理を作るの?
ヨシミ: うん。日曜日の晩ご飯だよ。あんたも来る? それとも忙しすぎるかい?
ユウ: タダ飯のためなら時間は作るよ。何を食べるの?
ヨシミ: そうだね、ミートローフがあるけど。でも、いい魚を見つけたんだ。
ユウ: 地元の魚? それは海に優しいね。
ヨシミ: 私はただ味が好きなだけだよ、ユウ。
ユウ: 早く行ってもいい? 僕が魚を焼くよ。お母さんは野菜をやって。
ヨシミ: 私の台所にピンセットを持ち込まないでよ。
ユウ: ピンセットは無し。約束するよ。フライパンと火だけ。皮をパリパリにしたいんだ。
ヨシミ: 皮を焦がしたら、ピザを注文するからね。
ユウ: 分かった。でもトマトは僕に買わせて。形の悪いやつ。
ヨシミ: なんでだい?
ユウ: 魚のためにトマトジュースを作りたいんだ。形の悪いトマトを絞るんだよ。透明なジュースが美味しいんだ。
ヨシミ: トマトジュース……。ジュースにお金を払うのかい?
ユウ: 味だよ、お母さん! トマトの魂なんだよ!
ヨシミ: もういいよ。あんたは……ジュースを作りな。私はコーンスープを作るから。
ユウ: コーンスープと魚? いい晩ご飯だね。
ヨシミ: ほらね? 私だって料理はできるんだよ。
ユウ: 知ってるよ。お母さんが教えてくれたんだから。頑固だけどね。
ヨシミ: 頑固じゃないよ。私は「ブレない」だけさ。全然違うよ。
ユウ: はいはい、ブレないね。待って、キノコを見て!
ヨシミ: ユウ、行くよ。
ユウ: 違うよ、見て! このキノコ、すごいよ。地球に良いんだ。
ヨシミ: キノコならいつも料理してるよ。土の味がするんだ。いい意味でね。
ユウ: これを粉にしたいんだ。そして魚にかけるんだよ。
ヨシミ: 粉だって? お父さんに砂を食べさせる気かい?
ユウ: スパイスだよ! もっと美味しくなるんだ。
ヨシミ: 塩とコショウで美味しいよ。どうして難しくするんだい?
ユウ: 単純なのはつまらないからだよ! 新しいことがしたいんだ。友達も新しいものを待ってる。ただの焼きキノコじゃ、みんな喜ばないよ。「キノコのパウダー」なら、「すごい」って言うんだ。
ヨシミ: それが問題だよ。あんたは目で料理してる。私の店に来る人は、食べるんだよ。口を拭いて「ああ、美味しかった」って言うんだ。私はそれだけでいいんだよ。
ユウ: 分かった、そうだね。でも、両方できないかな? きれいで、美味しい料理だよ。
ヨシミ: 食べ物を大事にするなら、できるよ。
ユウ: 分かってるよ。お母さんはシェフだもんね。ボスだよ。
ヨシミ: その通りさ。さあ、キノコを買うよ。そのままね。粉じゃないよ。
ユウ: 分かったよ。そのままのキノコね。バターで焼く?
ヨシミ: バターだね。それと、タイムを少しね。
ユウ: 分かった。美味しそうだね。
ヨシミ: さあ、袋を持つのを手伝って。じゃないと、このズッキーニで叩くよ。
ユウ: 暴力はダメだよ!
ヨシミ: キッチンでは、時々それが必要なんだよ。
ユウ: お母さん、怖いよ。
ヨシミ: 私があんたを育てたんだよ?
ユウ: それは大変な仕事だったね。
ヨシミ: あんたは好き嫌いが多かったからね。「豆は嫌い、柔らかすぎる」って。
ユウ: 缶詰だったからだよ! 新鮮な豆は美味しいんだ!
ヨシミ: ああ、もう。また豆の話かい。
ユウ: まあ、今は大丈夫だよ。自分のレストランもあるしね。
ヨシミ: 誇りに思ってるよ、ユウ。変な髪型だけどね。
ユウ: かっこいい髪型だよ!
ヨシミ: 切るのを途中でやめたみたいだよ。
ユウ: はいはい。帰ろうよ。氷が溶けちゃう。
ヨシミ: 録音を止めて。
ユウ: 分かった。これで終わり。今日は……なんて名前にする?
ヨシミ: 「晩ご飯」だよ。
ユウ: 「伝統とモダンのミックス・ディナー」だね。
ヨシミ: さっさと袋を持ってよ、ユウ!
ユウ: 分かった、分かったよ。
ユウ: 次の日、キッチンはすごく忙しかった。お母さんは古くて重いフライパンを使った。僕は新しい道具を使った。僕たちは全然違う。お母さんにとって、料理は「愛」だ。僕にとっては「アート」だ。
ユウ: でも、魚ができた時……お母さんのコーン・プディングの隣に置いたんだ。うまくいったよ。すごく美味しかった。僕たちは話さなかった。ただ食べたんだ。時々、美味しい晩ご飯がすべてを解決するんだね。
ユウ: お母さんはトマトジュースを「悪くない」って言ったよ。それで嬉しいんだ。また来週も聞いてね。次はお母さんに「発酵」を教えるつもりだ。でも、お母さんはそれを「腐った食べ物」だと思ってるけどね。
ヨシミ: ユウ、汚れたお皿はシンクにあるのかい?
ユウ: 水につけてるんだよ!
ヨシミ: こっちに来て洗いなさい!

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