Lesson Transcript

素材の香り、味、水分
一番素材を活かせる調理法が天ぷらだと言われる風になっていかなくてはいけないと思っています
だいたい全部の料理がそう向かっているんですけど
天ぷらだけ取り残されているところがあったのですと思うんですが
自分の仕事を真似してくれる人も増えてきたりとかして
やっぱりちょっと新しい道に進みつつあると思うので
それを推し進めたいなと思っていて
技術がもうちょっと定着化して
お寿司屋さんのように全国にある程度の水準を超えた
それもカジュアルなラインから
ハイエンドなお店まで増えていってほしいなというのが希望です
そのためにもうちょっと技術を言語化できたりとか
もうちょっと上手に人に教えたりとか伝えたりとかできるような風に
自分自身もなりたいなと思いますし
なんか言葉にするってね
もうちょっとなんか分かりやすく伝えるためには
なんかすごい考えさせられるなと思って
ちょっとそういう勉強をしないといけないですね
これからは
ただ天ぷらうまいというだけじゃもう
ダメな立場にもなってますしね
自分一人の力ではやっぱり作れない
お客さんの協力を得て
一体感が出た時に初めて
本当のいいお店ってできるんだろうなという
なんか理想なんですけど
今の自分としては漠然と思います
ミシュランとか
日本で言ったら食べログとか
そういう評価について
僕もやっぱり気にしていたこともありましたし
現在も気にしてないといえば
気にしている方には入ると思うんですけど
大事なことってそうじゃない
ってことにも気づいてきて
それは多分ある一定の評価を
もうある程度の期間
得たから言えることなのかもしれないですけど
何もない状態からすると
やっぱりミシュランが星がもらいたいなと思うのも当然だし
もらった方が世の中に分かりやすく評価されるので
それは全然いいことだと思うんですけど
結果としてそれを取るのと
取るためにその料理を作っていくこと
という方向にだけは走らないでほしいなと思います
それは頑張った結果
お客さんにおいしいものを出したい
天ぷらの自分の技術として上達したいという風に
目指した先についてきたものであれば
それは俺は全然いいことだと思うんですけど
誰かが審査したり決めたりすることに
そんなに惑わされることなく
やっぱり自分の信じた道と
お客さんにおいしいものを食べてもらって
それを目の前で喜んでもらえるということも
それが目指すべきことで
そこの気持ちというか
最初の時のやっぱり
最初にカウンターで
天ぷら揚げてた時の気持ちとか
こういう話をすると泣きそうになってくるので
なんかちょっと本当に嫌なんですけど
何でしょうかね
そういうピュアな
気持ちを
みんな見失ってしまうんですけど
やっぱり
どんなに偉くなっても
やっぱりそこを忘れないで
やってほしいなと思います
なんてかしらね
こういう風に熱く気持ちになってくると
泣けてくるんだよね
あーすがしい
一生修行っていうことはよく言うんですけど
本当そういう
もっと技術としても
人間としても成長して
やりたいなと思います

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