Dialogue

Vocabulary

Learn New Words FAST with this Lesson’s Vocab Review List

Get this lesson’s key vocab, their translations and pronunciations. Sign up for your Free Lifetime Account Now and get 7 Days of Premium Access including this feature.

Or sign up using Facebook
Already a Member?

Lesson Transcript

「東京で会いましょう!」と、リオ五輪で華々しいパフォーマンスをした安倍首相だが、日本の内実はそんな悠長なものではない。
まず、「メイン会場」のデザイン問題で大きくつまずいた。
着工直前で、イギリスの女性建築家ザハ氏のデザインでは、費用的、技術的にも無理があるという結論に至り、その結果、日本人のデザインが採用されることとなった。
もちろん、巨額の違約金が発生したのは言うまでもない。
続いて公式エンブレムの盗作騒動が持ち上がり、こちらも募集をやり直して新しいデザインを採用。
すでに「盗作」とされた作品でポスター等々を作成した後であるから、その費用は「ドブに捨てた」ようなものである。
ようやく落ち着いたかと思えば、ボート会場など各種大会施設建設費用の膨張、そして仮設施設の建設費負担の押し付け合い、計上されていなかった警備・輸送費用の問題等々、「五輪費用」を巡る問題は、次々と噴出、悪化の一途をたどっている。
「もっとも金のかからない五輪」を目指すといって、勝ち取ったプレゼンだったにもかかわらず、その費用は今や「3兆円」を超すのではないかとすら推測する人もある。
こんな深刻な問題は、ぜひとも真摯に議論し合ってもらいたいのに、小池都知事と大会組織委員長の森喜朗会長との激しい対立が、それをさらにややこしい事態に陥らせている。
「都政改革」を謳う小池都知事と、自民党内部の対立も絡んで「小池憎し」になっている森氏との間には、常に緊迫した雰囲気が漂う。
3年後に世界中から集うアスリートたちが、全力を尽くせるようにすることが最重要課題であるが、1964年の東京オリンピックの時代とは、日本の台所事情も大きく異なる。
身の丈にあった規模で開催することが求められている。
(2017年2月末現在)

Comments

Hide